道ばたに咲く
花にまつわる書籍を手掛けられたり、ワークショップを開かれたりと、さまざまなところで活躍をされていらっしゃる、かわしまよう子さん。
今日の1冊は、四季折々に咲く草(雑草)たちを紹介した1冊です。
本書では、そんな雑草へ対する彼女の愛情や、暮らしに役立つことが書き綴られています。
セイヨウタンポポやフキ、タビラコなど、ここで大きく紹介されているのは全部で22種類。
そのなかでも私が特に好きなのは、三章 「夏がきたよ」 のなかの、アカカタバミについての節です。
ひとにもいろんなひとがいるように、陽あたりのよいところが好きなタイプ、木陰で湿ったところが好きなタイプ、など雑草にも、いろんな種類があるといいます。
もしもみんなが陽あたりのよいところが好きだったら、木陰には草が1本も生えなくなってしまう。人間にとってもそれは同じで、違うタイプのいろんなひとがいるから、手に手をとって、たすけあったり励まし合ったりできるのだと。
雑草は、生きもののなかでもそんな “ 調和 ” を作る天才で、アカカタバミに関していえば、他の草が好まないようなところや踏まれやすいところに生えているけれど、ちゃんと踏まれても大丈夫なようになっていて、要するにアカカタバミは、“ 調和 ” を作る天才のなかの大天才とのこと。
“みんなが、自分らしさを大切に暮らしてゆけたら。へんなところで頑張ったり競争しなくてもすむようにおもう。”
かわしまさんは、この節の最後にこう述べられていました。
頑張って陽あたりのよいところに根をおろさなくても、大丈夫。おさまるところに、ちゃんとおさまっている。そんなアカカタバミがなんだかとてもかっこいいなあ、と思います。
草花についてだけではなく、何に関してもきっと、名前やそのものについて知れば知るほど、身近になって親しみがわいたり、興味を引き立てられたりしますよね。
子どもたちがそうやっていろんなことに興味を抱けるように、その好奇心に応えられるような、あるいは、寄り添って考えたり調べたりできるような大人でいたいな、と思います。
今日の1冊は、四季折々に咲く草(雑草)たちを紹介した1冊です。
『道ばたに咲く』
著 かわしまよう子
絵 川原真由美
出版社 地球丸
価格 ¥1,400+税
“みているはずなのに、みえていない。
そのもっとも代表的なものが
道ばたに咲いている雑草たちだ”と、
かわしまさんは言います。本書では、そんな雑草へ対する彼女の愛情や、暮らしに役立つことが書き綴られています。
セイヨウタンポポやフキ、タビラコなど、ここで大きく紹介されているのは全部で22種類。
そのなかでも私が特に好きなのは、三章 「夏がきたよ」 のなかの、アカカタバミについての節です。
ひとにもいろんなひとがいるように、陽あたりのよいところが好きなタイプ、木陰で湿ったところが好きなタイプ、など雑草にも、いろんな種類があるといいます。
もしもみんなが陽あたりのよいところが好きだったら、木陰には草が1本も生えなくなってしまう。人間にとってもそれは同じで、違うタイプのいろんなひとがいるから、手に手をとって、たすけあったり励まし合ったりできるのだと。
雑草は、生きもののなかでもそんな “ 調和 ” を作る天才で、アカカタバミに関していえば、他の草が好まないようなところや踏まれやすいところに生えているけれど、ちゃんと踏まれても大丈夫なようになっていて、要するにアカカタバミは、“ 調和 ” を作る天才のなかの大天才とのこと。
“みんなが、自分らしさを大切に暮らしてゆけたら。へんなところで頑張ったり競争しなくてもすむようにおもう。”
かわしまさんは、この節の最後にこう述べられていました。
頑張って陽あたりのよいところに根をおろさなくても、大丈夫。おさまるところに、ちゃんとおさまっている。そんなアカカタバミがなんだかとてもかっこいいなあ、と思います。
草花についてだけではなく、何に関してもきっと、名前やそのものについて知れば知るほど、身近になって親しみがわいたり、興味を引き立てられたりしますよね。
子どもたちがそうやっていろんなことに興味を抱けるように、その好奇心に応えられるような、あるいは、寄り添って考えたり調べたりできるような大人でいたいな、と思います。