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9月, 2013の投稿を表示しています

もしもしおでんわ

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『もしもし おでんわ』 作 松谷みよ子 絵 いわさきちひろ 出版社 童心社 発行日 1970年5月5日 価格 ¥700+税 じりりーん じりりーん 黒電話が鳴っています。 もし もし モモちゃんです まだ ねむたいの 目をこすりながら、そう返事をするモモちゃん。 電話をかけてきたのは、“きらきら ひかって まぶしいもの”でした。 じりりーん じりりーん また電話が鳴りました。 電話の向こうでは、“ぐわっぐわっ” と声が聞こえます。 さて、今度は誰でしょう。 いわさきちひろさんの、鮮やかで美しい水彩画が印象的な作品です。 * * * * * * * 「松谷みよ子あかちゃんの本」シリーズは、全部で9作品。 なかでも『いないいないばあ』は、昨年なんと日本で初めての500万部を突破し、他にも、『もうねんね』や『いいおかお』など、赤ちゃん絵本の定番となるシリーズです。 本書もまた、そのシリーズで、弾むような言葉を彩るように、明るくきらきらとした世界が広がっています。 ページをめくるたび、心地よいあたたかさが広がる1冊です。

おやすみ

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『おやすみ』 作 なかがわりえこ 絵 やまわきゆりこ 出版社 グランまま社 価格 ¥760+税

ぐるぐるちゃん

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『ぐるぐるちゃん』 作 長江青 構成 菊地敦己 出版社 福音館書店 発行日 2011年9月10日 価格 ¥800+税 すっかり赤く色づいた木々のなか、 りすのぐるぐるちゃんがやってきました。 お母さんと一緒にどんぐり拾いに来たようです。 どんぐりをほっぺいっぱいに詰めこんで、 ほっぺ ぽっこり ぷくん ぷくん しっぽにも入れましょう。 ぐるぐるしっぽにどんぐりを挟んで、さあ、おうちに帰りましょう。 * * * * * * * 作者は、ミナペルホネンのデザイナー兼プレスとして活躍する長江青さん。 絵具で描いた絵をちぎり絵にして作られています。 ちぎり絵のやわらかな風合いや刷毛のあとなどが、なんともあたたかみのある雰囲気を作り出しています。 親子揃ってちょっと欲張りなところも、また愛らしい。 背表紙には、なんとも満足そうな顔をして眠る親子が描かれていて、こちらまでほっこりと幸せな気持ちになります。 2013年10月には本書の続編『ぐるぐるちゃんとふわふわちゃん』が発売予定とのこと。 ぐるぐるちゃんの、ちょっぴり成長した姿が見れるようですよ。楽しみです。

ととけっこうよがあけた

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『ととけっこうよがあけた』 案 こばやしえみこ 絵 ましませつこ 出版社 こぐま社 発行日 2005年7月10日 価格 ¥900+税

ねずみとくじら

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“ ふたりは、このさき2どとあえないことを しっていました。 そしてぜったいに あいてをわすれないことも しっていました。 ” 今日ご紹介する1冊は、 体の大きさも生きる世界も違う対照的なふたりの、深い友情の物語です。 『ねずみとくじら』 作 ウィリアム・スタイグ 訳 瀬田貞二 出版社 評論社 価格 ¥1,200+税

きこえる?

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8月末から選考会が行われていたブラティスラヴァ世界絵本原画展で、グランプリ1名、金のりんご賞5名、そして金牌5名が選ばれました。 日本からは、なんと2作品が金のりんご賞を受賞! きくちちきさんの 『しろねこくろねこ(学研)』 と、はいじまのぶひこさんの 『きこえる?(福音館書店)』 です。 どちらも大好きな作品なので、昨日その結果を知ってから本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。 ビビアナ(スロバキア国際児童芸術館)のサイト には、今回の受賞作品についての詳細が掲載されていましたよ。 『しろねこくろねこ』 は以前にもブログ にてご紹介しましたので、今日はもう1作品、『きこえる?』 をご紹介します。 『きこえる?』 作 はいじまのぶひこ 出版社 福音館書店 価格 ¥1,400+税