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7月, 2014の投稿を表示しています

休業日のお知らせ(8月)

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定休日 日曜日・祝日
★臨時休業日・・・8/15(金)、8/16(土)、8/20(水)
※8/20(水)はイベントのため休業いたします。
 ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
営業時間 10 : 00~18 : 00
8月のテーマは「海」の絵本です。海にまつわる絵本を、入って正面の棚に並べています。
ぜひお手に取ってご覧ください。ごゆっくりお楽しみいただけたら嬉しいです。




長ぐつをはいたねこ

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『長ぐつをはいたねこ』
原作 シャルル・ペロー 文・絵 ハンス・フィッシャー 訳 矢川澄子 出版社 福音館書店 発行日 1980年5月20日
※原書『DER GESTIEFELTE KATER』1957年発行(スイス) 価格 ¥1,200+税

「チリとチリリ」シリーズ

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どいかやさんの、 「チリとチリリ」シリーズをまとめました。
画像をクリックすると、詳細ページに飛びます。




チリとチリリ うみのおはなし

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『チリとチリリ うみのおはなし』 作 どいかや 出版社 アリス館 発行日 2004年11月1日 価格 ¥1,200+税

チリとチリリが洞窟を見つけました。自転車でその中を走っていくと、着いた先は海のなか。珊瑚の迷路を進んで行くと、海藻の入り口がありました。“sea parlor”と書いてあります。チリとチリリが入って行くと、色々な貝殻のソファーが並んでいて、海の生きものたちが楽しそうにお茶をしていました。そこでチリとチリリも、空いていた席に座ってみると・・・?

* * * * * * *
チリとチリリが今回向かったのは、たくさんの生きものでにぎわう海のなか。エンゼルフィッシュにクラゲにヤドカリ・・・丁寧に描かれた海の生きものはとても愛らしい。
毎度のことながら、出てくるものひとつひとつにも胸がときめきます。例えば、チリとチリリが座るのは「まきがいの ソファー」と「しんじゅがいの ソファー」。そこに運ばれてきたのは「なみの あわパフェ まきがいふう」と「うみの ソーダゼリー しんじゅクリームのせ」!もうこれだけで、たまりません。
ところがお話はまだまだこれから。そのあとも、次から次へとわくわくする世界が広がっています。何度も繰り返し読みたくなるような、チリとチリリシリーズの1冊です。

ありとすいか

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名作絵本復刊シリーズ・5 『ありとすいか』
作 たむらしげる 出版社 ポプラ社 発行日 2002年3月 価格 ¥1,300+税

ある暑い夏の午後、ありがすいかを見つけてやってきました。食べてみると「これは うまいぞ」と、ありたち。大きなすいかを運ぶため、ありたちは仲間を呼びに行きました。
ところがみんなで力を合わせても、すいかはびくとも動きません。そこでありたちは協力して、少しずつ運び始めました。

* * * * * * *
昔から夏になると、母が1枚の絵を玄関に飾ります。絵は絵でも、私が幼稚園のときに描いた絵です。
その絵を幼稚園から持って帰ってきた当時の私に、母がこれは何の絵かと聞いたら、先生に読んでもらった絵本の絵だと答えたそう。けれど、そのタイトルが分からない。

ところが数年前、私はある本屋さんでこの『ありとすいか』の絵本に出会いました。
「これだ!」手に取ってすぐに分かりました。ところが、なんとなく違う。間違いはないのだけれど、どこかが違う・・・。
そう思って調べたら、私が昔読んでもらったのはリブロポートより刊行されていたもので、表紙の背景は白ではなく黄色だったようです。(だから私が描いた絵も、背景が黄色だったのです!)

自分で言うのもなんですが、4歳にしてはなかなかなもんです。私の絵の才能は、この頃がピークだったなぁ・・・(笑)。
何はともあれ、夏になると読みたくなる1冊です。




『ありとすいか』の歴史
1976年 デビュー作として、福音館書店より刊行される。
1985年 絵が改められ、リブロポートより刊行される。
1990年 リブロポートより改訂版が刊行される。
2002年 名作絵本復刊シリーズとしてポプラ社より刊行される。

ふたりのロッテ

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『ふたりのロッテ』
作 エーリヒ・ケストナー 挿絵 ヴァルター・トリアー 訳 池田香代子 出版社 岩波書店 発行日 2006年6月16日 ※原書『DAS DOPPELTE LOTTCHEN』1949年発行 価格 ¥640円+税

ビュール湖のほとりのゼービュールという村に、女の子が夏休みを過ごす宿泊施設がありました。たくさんの女の子の中で、ルイーゼはひときわ元気ないたずらっこでした。ある日のこと、ルイーゼたちは、駅から新入りの女の子たちを運んでくるバスを待っていました。
ところが、驚くことが起こりました。最後にバスから降りてきた女の子、ロッテは、ルイーゼとうりふたつの顔をしていたのでした――。

* * * * * * *
偶然出会ったルイーゼとロッテ。ふたりは父と母の秘密を知ると、ふたりを仲直りさせるため、夏休みが終わるころにある計画を実行します。
ふたりの性格は正反対ですが、それぞれにいいところがあって、とてもチャーミングです。ケストナーが手掛ける『飛ぶ教室』や『点子ちゃんとアントン』などにも共通するトリアーの挿絵も、ユーモアがあって愛らしい。
私は子どものころ、双子をたまらなく憧れた時期があったけれど、この本を手に取る子どもたちもきっと羨ましく思うだろうなぁ。そして読み進めていくうちに、気が付けばこの世界の主人公になって、ロッテとルイーゼの身に起こるたくさんのことを、いっしょに味わえるのだろうと思います。
ロッテのようなおしとやかな女の子にはもちろん、ルイーゼのようなおてんばの女の子にも読んでもらいたい1冊です。

わにわにのおでかけ

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『わにわにのおでかけ』
文 小風さち 作 山口マオ 出版社 福音館書店 発行日 2007年9月20日 ※月刊「こどものとも年少版」2004年9月1日発行 価格 ¥800+税

夜になって、部屋の電気が消えても眠れないわにわには、寝床を出て戸を開けました。すると、みんながどこかへ向かって歩いています。わにわにがそのあとを着いて行くと、たくさんの屋台が並んでいました――。

* * * * * * *
小風さちさんと山口マオさんが手掛けるこの「わにわに」シリーズが、私は大好きです。全5巻あるうちの、3巻目にあたるこの『わにわにのおでかけ』では、屋台を楽しんだり、花火を見たりと、楽しそうなわにわに。屋台にたどり着くまでの道のりでは「ぎーちょ ぎーちょ」と虫の声が聞こえたり、「むん むん むん」と草のにおいがしたり。その心地良い言葉や版画の深い味わいが、すごく良いなぁと思います。

みなさんは、この夏もうどこかのお祭りへ行かれましたか?これからでしょうか。
私は今日少し早く店を切り上げて(と言っても、店番を任せてあるので営業時間は変わりませんが)、上野東一丁目東公園という、店から2~3分のところにあるちっちゃなちっちゃな公園の夕涼み会に行ってきます。
夕涼み会は18時からで、私は18時半から少しのあいだ、去年同様に大型絵本を読ませていただきます。お近くの方、良ければふらっとお立ち寄りいただけたら嬉しいです。

じんべえざめ

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『じんべえざめ WHALE SHARK』
作 新宮晋 出版社 文化出版局 発行日 2013年6月16日 ※1991年発行『じんべえざめ(扶桑社刊)』を復刻したものです。 ※日英併記 価格 ¥1,500+税

“人間が海の表面だと信じているものを、魚たちは空気の天井だと思って暮らしているのかもしれない――。”

* * * * * * *
地球に現在する1番大きな魚、じんべえざめ。その大きなじんべえざめがゆったりと海を泳ぐ様子が、ページからあふれんばかりに描かれています。
この絵本を手掛けられた新宮晋さんは、当店がある豊中市ご出身の作家さんです。絵本には『じゃぐちをあけると』(福音館書店刊)や『いちご』、『ことり』(どちらも文化出版局刊)などがあり、風や水といった自然の力で動く造形物の美術家としても世界的に活躍されています。
豊中市では、野畑図書館の玄関前に「白い雲」という作品があり、作り手の名前は知らなくとも、あのモニュメントにはなじみのある方も多いのではないでしょうか。また、関西国際空港のターミナルビルの天井には「フライングモビール」という青と黄色の造形物があり、こちらも彼の作品です。

絵本に戻りますが、終始広がる青の世界が魅力的で、読んでいると自分まで海の中にいるような、悠々とした気分になります。
シンプルで、潔くて、とても澄んだ絵本です。

第10回絵本のおはなし会

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日にち 9月20日(土)
時 間
小さい子(0~2歳くらい)10 : 30~11 : 00
大きい子(3歳~小学生くらい)11 : 30 ~12 : 00
場 所 当店
参加費 無料(予約不要)
どなたでもご参加いただけます。

内容
絵本を読んだり、わらべうたや手遊びをしたりします。

※途中参加・途中退席OKです。
※対象年齢はだいたいの目安です。お好きな方にご参加ください。

前回読んだ絵本・おはなし会の様子はこちらからご覧いただけます。
こじんまりとしたおはなし会ですが、子どもたちと絵本を繋ぐ、小さな架け橋になれたら嬉しいです。

第9回絵本のおはなし会 読んだ絵本

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7月19日(土)、9回目のおはなし会を開催しました。


読んだ絵本は以下の通りです。

小さい子(10:30~11:00前くらい)
・コトコトでんしゃ(とよたかずひこ、アリス館)
・おんぶおんぶねえおんぶ(長新太、ポプラ社)
・かにこちゃん(きしだえりこ作、ほりうちせいいち絵、くもん出版)
・わにわにのおでかけ(林明子作、福音館書店)
・おつきさまこんばんは(林明子、福音館書店)

大きい子(11:30~12:00くらい)
どろぼうがっこう
おいていかないで
・なぞなぞのたび(石津ちひろ作、荒井良二絵、フレーベル館)
めっきらもっきらどおんどん

8月は休みで、9月は第3土曜日、9月20日(土)に開催予定です。
※時間も今回と同じです。

こじんまりとしたおはなし会ですが、初めての方でも、どうぞお気軽にお立ち寄りいただけたら嬉しいです。

まほうの夏

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『まほうの夏』
作 藤原一枝 画 はたこうしろう 出版社 岩崎書店 発行日 2002年5月10日 価格 ¥1,300+税

夏休み。お父さんとお母さんは仕事です。
“きょうも、学校のプールとゲームと麦茶。それとポテトチップス。
あーあ、なにかおもしろいことないかな……。”
そんなある日のこと、田舎のおじさんから遊びに来ないかと誘われ、二人の兄弟はさっそくお母さんの田舎へと向かいました――。

* * * * * * *
都会に住む子どもたちが、突然田舎に行くと、こうなんだろうなぁ。
田舎の子たちと比べたら足だって遅いし、木登りだって、虫取りだって、うまくいかない。でも、幼い子どもたちだからこそ、毎日その環境で過ごしているうち、日に日にその環境に馴染んでいきます。
私は母方の祖父母も父方の祖父母も近くに住んでいるので、思い浮かぶ田舎がありません。だから、この絵本に出てくる兄弟がとてもうらやましく感じました。

夏休みはまだ始まったばかり。
子どもたちには、この兄弟のように、この夏をめいっぱい楽しんでほしいなと思います。

めっきらもっきらどおんどん

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『めっきらもっきらどおんどん』
作 長谷川摂子 画 ふりやなな 出版社 福音館書店 発行日 1990年3月15日 ※月刊「こどものとも」1985年8月1日発行 価格 ¥800+税

遊ぶ友だちを探して神社まできたのに、誰もいません。そこでかんたは、大声でめちゃくちゃの歌を歌いました。すると木の根元にある穴の中から、なにやら奇妙な声が聞こえてきました。
かんたが覗き込んだそのとたん、ひゅうっと穴に吸い込まれ、夜の山に着きました。そして向こうから、へんてこりんな3人組が飛んできました――。

* * * * * * *
ちんぷく まんぷく
あっぺらこの きんぴらこ
じょんがら ぴこたこ
めっきらもっきら どおんどん

私が中学生のころ、職業体験先の保育園でこの歌を耳にしました。なんの歌かな、知らないなぁ・・・と思っていたら、子どもたちがぼろぼろになった1冊の絵本を囲んでいました。それが、この『めっきらもっきらどおんどん』でした。
背表紙のところは裂け、ページのいたるところにテープが貼ってありました。それでも大人気で、みんなで何度も楽しそうに歌っていました。歌だけではありません。その他の文章も、ほとんど暗記していてすらすら読める子が数人いて、歌のところになるとみんなで歌う、といった調子です。
中学生だった私は、ちょっぴり怖い感じのするこの本がここまで子どもたちに愛されることが不思議でしたが、今になると、テンポの良い展開や、絵やその構図の魅力をたっぷりと感じます。

おっきょちゃんとかっぱ』や『きょだいなきょだいな』と並んで、大好きな1冊です。

おいていかないで

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『おいていかないで』
文 筒井頼子 絵 林明子 出版社 福音館書店 発行日 1988年1月30日 ※月刊「こどものとも年少版」1981年10月1日発行 価格 ¥800+税

あやこが遊んでいると、お兄ちゃんがこっそり部屋から出て行こうとしました。「わたしも いく。おいていかないで!」あやこはお兄ちゃんを追いかけると、服の裾をしっかりつかんで言いました。
そこでお兄ちゃんは、出掛けるのをやめて本を読みだしました。(読むふりをしはじめた、と言ってもいいかもしれませんね。)あやこも並んで本を読みます。けれども本を読んでいるうちに、あやこはだんだんうとうとしてきました。
その隙を見て、またこっそり出て行こうとしたお兄ちゃんでしたが・・・?

* * * * * * *
お兄ちゃんのことが、大好きなあやこ。いっしょに遊びたくて、お兄ちゃんのあの手この手にも負けません。けれどやっぱり、お兄ちゃん!隙あれば窓からでも出て行こうと、こっそりお腹の下に靴を隠しています。あやこもそれには気が付かなかったようですが、危機一髪のところでなんとかお兄ちゃんをつかまえました。
さすがのお兄ちゃんもとうとう諦めて、あやこを連れて出掛けます。そのときのあやこの嬉しそうな顔といったら!その様子を見守るお兄ちゃんの表情もやわらかく、ほっこりします。

お話の最後は裏表紙へ、さらに表紙へと続いています。どの絵本もそうですが、表紙や裏表紙までじっくり味わっていただけたらいいなと思います。

おっきょちゃんとかっぱ

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『おっきょちゃんとかっぱ』
文 長谷川摂子 絵 降矢奈々 出版社 福音館書店 発行日 1997年8月15日 ※月刊「こどものとも」1994年年9月1日発行 価格 ¥800+税

おっきょちゃんが川で遊んでいると、赤い顔をしたかっぱのガータロが現れて、おっきょちゃんをお祭りのお客さんに誘いました。きゅうりを持つと、おっちょちゃんはガータロに連れられて水の中へと入っていきました。お土産のきゅうりを渡すと、大きなかっぱたちも大喜び。そしておっちょちゃんはお祭りの餅をもらって食べると、水の外のことをすっかり全部忘れてしまいました。
それからというもの、おっちょちゃんはガータロのうちの子になって、何日も何日も過ぎていきました。ところがある日のこと、ふとしたことから、本当のうちのことを思い出してしまいます――。

 * * * * * * *
おっきょちゃんの本当の名前は「きよ」と言って、「おきよちゃん」と呼ばれているうちに縮まって「おっきょちゃん」になったそう。そんなおっきょちゃんとガータロは、同じくらいの背格好で、同い年くらいでしょうか。祭りでいっしょに“しゃぼんだまのでる、さかなのかたちのみずぶえ”をする様子は、すっかり友だち同士といった感じです。
『めっきらもっきらどおんどん』といい、『きょだいなきょだいな』といい、長谷川摂子さんと降矢奈々さんのお二人が手掛ける絵本は、引き込まれるようなお話とみずみずしい絵がたまらなく素敵で、私はどの作品も大好きです。

ちなみに、表紙のお店が、ちょうど“さかなのかたちのみずぶえ”を買った屋台です。本文中では横から見た屋台しか見えていないので、こんなものが置いてあったんだ!と、あとから改めて見るとわくわくしてしまいます。

いろいろいろのほん

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『いろいろいろのほん』
作 エルヴェ・テュレ 訳 谷川俊太郎 出版社 ポプラ社 発行日 2014年5月 価格 ¥1,300+税

真っ白いページに、ひとつの小さな“おへそ”。そのまるい点をぽんとたたいてページをめくると・・・?周りに、たくさんの色がやってきました。
もう一度ぽんとたたいて次のページをめくると・・・?「きたきた!」もっとたくさんの色が、小さなまるの周りに集まってきました。
ページをめくるたび新しい世界が広がって、心躍る1冊です。

* * * * * * *
前作『まるまるまるのほん』に続き、この『いろいろいろのほん』も、なにかひとつのショーに参加しているかのような、そばでエルヴェ・テュレさんが語りかけてくれているかのようです。
色のもつ明るさや暗さといったもの、色と色が出会って新しい色が生まれる不思議、そんな視覚的なことに留まらず、絵具を素手で触ったときのあのぽってりとした感触、そのにおいなどを感じる絵本です。

子どもたちは「魔法みたい!」と思うかもしれないけれど、この色の魔法を子どもたちにもぜひ実際に味わってほしいなぁ。この絵本は、子どもたちを“色の世界”へと導いてくれる始まりの本です。本を閉じたら、真っ白の画用紙と絵具を用意して、自分だけの“色の世界”をぜひ体感してもらえたら嬉しいです。

しゅっぱつしんこう!

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『しゅっぱつしんこう!』
作 山本忠敬 出版社 福音館書店 発行日 1984年11月22日 ※月刊「こどものとも年少版」1982年8月1日発行 価格 ¥800+税

お母さんとみよちゃんは、おじいさんの家を目指し、大きな駅から特急列車に乗り込みました。
「とっきゅうれっしゃ しゅっぱつ しんこう!」
山のふもとの駅に着くと、急行列車に乗り換え、更に進んで山の中の駅に着くと、今度は普通列車に乗り換えました。山の奥へ奥へと走ってトンネルをくぐると、おじいさんと友だちが待つ、山の奥のちいさいえきに着きました。

* * * * * * *
山本忠敬さんの数ある乗りもの絵本の中でも、当店で1番人気のある絵本です。列車に乗るたび繰り返される「○○れっしゃ(でんしゃ) しゅっぱつ しんこう!」の掛け声はすごく気持ちが良いし、スピード感のあるお話の流れや、迫力ある絵の構図も魅力的です。

ところで、表紙の特急列車に書かれている「はつかり」の文字。知らないなあ・・・と思って調べてみると、1958年~2000年ごろまで走っていた特急列車で、首都圏と北海道を結ぶために登場した列車だそう。
また、最後に出てくる「ちいさいえき」というのは、私はてっきり大きい駅、小さい駅の「小さい駅」を指しているのかと思っていましたが、看板にも「ちいさいえき」と書いてあるので、そっくりそのまま駅名なんですね(と言ってもさすがにこちらは実在しないようですが!笑)。

他にも絵をよく見れば、いろいろな発見があります。夏休み、電車に乗って田舎に帰る子どもたちにもおすすめしたい1冊です。

大きい1年生と小さな2年生

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『大きい1年生と小さな2年生』
作 古田足日 絵 中山正美 出版社 偕成社 発行月 1970年3月 価格 ¥1,000+税

1年生になったまさやは、1年生の中でも1番背の高い、とっても大きな男の子。けれどとても弱虫で、泣いてばかりいました。そんなまさやが、2年生の中で1番小さいあきよと、その次に小さいまり子と出会います。おっとりとした性格のまり子と比べ、体は小さくても負けん気が強くしっかり者のあきよは、まさやが怖がる崖の道も、まさやの手をひいて歩いて行きます。
そんなあきよが泣くのを、まさやは見たことがありませんでした。

ところがある日のこと、あることから、まさやは初めてあきよの涙を見ました。そんなあきよを励まそうと、まさやはある目的のために1人で家を飛び出しました――。

* * * * * * *
自分より大きな男の子が、自分のことを頼りにしている。そのことを感じたあきよは、「わたしは小さくても、この子より大きいんだわ。」と気が付きます。
そしてまさやも、あきよの姿を見ながら――時には、あきよがいないときでも、あきよならどうするか考えながら――少しずつたくましく成長していきます。

『おしいれのぼうけん』や『ロボットカミイ』の作者、古田足日さんの作品です。中山正美さんの味わい深い絵がよく合っていて、とても綺麗です。持ち運びにはソフトカバーの文庫版(偕成社刊)が便利ですが、こちらの単行本にはカラーの挿絵(それも1ページまるごと!)がところどころに挟まっているので、中山さんの絵をじっくり楽しむには断然単行本がおすすめです。

天動説の絵本

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『天動説の絵本―てんがうごいていたころのはなし―』
作 安野光雅 出版社 福音館書店 発行日 1979年8月5日発行 価格 ¥1,500+税

地球は丸くて、動いている。そんなこと、まだ知りもしなかった時代のこと。 その頃の天文学者は、とてもとても大きいお茶碗のような丸天井があって、星がはり付いたその丸天井が回るのだと思っていました。そうしてその丸天井は、神さまが動かしているのだと・・・。
* * * * * * *
天動説というのは、地球がじっとしていて、太陽や月、星たちがそのまわりを回っているという考え方です。安野光雅さんの言葉を借りれば、その時代の“もっとも常識的な”考え方です。その説が今の常識(地動説)に到着するまでに、その時代の人々はたくさんのあやまちをおかしました。例えば、地動説の解説書を書いたガリレオは宗教裁判にかけられ、地動説の考え方を世界に広めようとしたブルーノは火あぶりにされました。 しかし、安野さんはあとがきでこう綴られています。 “今日(こんにち)の私たちが、私たちにとっての真理を手に入れるために、天動説の時代はどうしても必要だったのです。”と。
この天動説に限ったことではなくて、今この時代にあふれているたくさんの“常識”も、少し前の時代ではそうではなくて、常識(当たり前のこと)になるために、たくさんの人々の努力や苦労が、悲しみや、感動が、その過程にあったのかもしれない。そんなことを思うと、当たり前だと思っていたことが、実はそうではないことに気が付きます。すると、その過程にあったあやまちを繰り返さないようにと、そのあとに訪れた感動を大切にしようと思います。
内容にはあまり触れませんでしたが、その時代の人々の様子や安野光雅さんの美しい絵は、ぜひじっくりと味わってもらいたいです。 とはいえ、あとがきを読むだけでも十分に価値のある本です。
※漢字には全てルビがふってあります。 ※本文のあとに「解説とあとがき」が、そのあとに「年表とおぼえがき」が書かれています。

こどもじんべい

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綿100%のてぬぐい生地で作った、子どものための甚平です。 やわらかでさらっとした肌触りがとっても気持ちいい。 薄手のため、乾きが良いのも嬉しいところ。

星燈社さんのてぬぐい生地は、洗えば洗うほどしなやかになるのも魅力のひとつです。
夏祭りやお出掛けなど特別な日にはもちろん、着心地が良いので、部屋着や湯上り着としてもお使いいただけます。 この夏とびきりの一着として、いろいろな場面でご着用いただけたら嬉しいなと思います。



柄を合わせて、お母さんやおばあちゃんの「えりまき」とのお揃いもいいですね。 同じ柄の「書くるみ」や「ちり紙いれ」についてはこちらからどうぞ。
こどもじんべい ¥6,000+税

はじめてのキャンプ

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『はじめてのキャンプ』
作 林明子 出版社 福音館書店 発行日 1984年6月20日発行 価格 ¥1,200+税


なほちゃんは、ちっちゃい女の子。ある日のこと、大きい子たちがキャンプに行くことになりました。「わたしも いく!」、なほちゃんは目を吊り上げて言いました。けれど大きい子たちは、ちっちゃいこは重い荷物を持って歩けないし、すぐ泣くし・・・と反対します。それでもなほちゃんは、頑なに大丈夫だと言い張ります。そこで、たくさんの荷物を抱え、なほちゃんは大きい子たちといっしょにキャンプへ行くことになりました。

* * * * * * *
子どものころ、毎年のように夏になるとキャンプに出掛けていました。大きなテントをはると、秘密基地ができたようで嬉しかったし、夜になってランプに火を灯し、大人にまじってトランプをしたりおしゃべりをしたりする時間は、大人の仲間入りをしたみたいでわくわくしました。
この本に出てくるなほちゃんも、みんなで作ったカレーを食べたり、キャンプファイヤーをしたりと、とっても楽しそう。夜は1人でおしっこもできて、次の日の朝を迎えたなほちゃんは、なんだか少し大きくなったみたいです。

関係ないけれど、久しぶりのこの本を読んで、キャンプのときによく歌っていた「キャンプだホイ」という歌を思い出しました。今の子どもたちも知ってるのかな。大好きだった歌です。

ピーターサンドさんのねこ

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『ピーターサンドさんのねこ』
作 ルイス・スロボドキン 訳 清水眞砂子訳 出版社 あすなろ書房 発行月 2012年1月30日 ※原書『MR.PETERSAND'S CATS AND KITTENS』1954年発行 価格 ¥1,300+税

夏が来ると、ふだんは町に暮らしている人々が、ホタル島の別荘にやってきます。別荘に着くと、窓を開けたり、冷蔵庫に食べ物を詰め込んだり、やってきたみんなが揃ってすることはたいてい同じ。それが終わるとこう言うのです。「ねこのいないだんろなんて!ねこのいない家なんて!」と。とにかく猫さえ来たら、家はいうことなしになるのですから。そんな願いを叶えてくれるのが、ピーターサンドさんでした。なぜって?だって彼は、家がいっぱいになるほどの猫を飼っていたのです!
ところが、8月はじめのある夜のこと。ピーターサンドさんは足を怪我して、本土の病院に入院しなければならなくなりました。夏の終わりが近づき、町の人たちが猫を残してホタル島から帰っても、ピーターサンドさんの入院生活が続きました。猫たちのことが心配になってきたピーターサンドさんでしたが・・・。

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私がスロボドキンの絵本に出会ったのは大人になってからで、最初に読んだのは『ねぼすけはとどけい』という絵本でした。自分が店を開くなんてまだ夢の話だったとき、ある絵本屋さんで出会いました。
やわらかなタッチが印象的で、淡い色使いにうっとりしたことを覚えています。登場する子どもたちの表情やしぐさも本当に愛らしくて、一瞬でスロボドキンのファンになってしまいました。彼の絵本や読みものは、どこかゆったりとした空気が流れていて、読んでいてほがらかな気持ちになるようです。
『ピーターサンドさんのねこ』には大切なことが詰まっていて、夏休みを迎える子どもたちに読んでほしい1冊です。

※漢字にはすべてルビがふってあります。

ろけっとこざる

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『ろけっとこざる』
作 H.A.レイ 訳 光吉夏弥 出版社 岩波書店 発行月 1959年12月5日 ※原書『CURIOUS GEORGE GETS A MEDAL』1957年発行 価格 ¥660+税

黄色い帽子のおじさんと暮らしていたさるのじょーじは、とても知りたがり屋で、ひとまねが大好きでした。ある朝玄関のベルが鳴って、じょーじ宛てに手紙が届きました。
黄色い帽子のおじさんが読んだところ、その手紙はワイズマン博士からで、できあがったばかりの小さなロケットに乗ってほしいというものでした――。

* * * * * * *
じょーじのことをよくご存知の方にはもうおなじみですが、じょーじはみんなが驚くようなこと(言い換えると、“いたずら”と言われるようなこと)を次々にやってのけます。例えば、インクで汚した床をきれいにしようとホースの水をかけて部屋中を水浸しにしてしまったり、重たいぽんぷをぶたに引っ張ってもらおうとしたら、そこにいたたくさんのぶたを1ぴきも残らず逃がしてしまったり・・・。
なんてこった!と思うようなことの連続ですが、当の本人は悪気があってやっているのではありません。むしろ、精一杯うまくやろうとしていたり、目の前にある不思議なことや楽しそうなことに全力で向かっているんですよね。まるで、人間の子どもたちのようです。
だからこそ憎めなくて、思わず微笑んでしまう。とびきりかわいい、こざるのお話です。

※関連書籍『ひとまねこざる』、『じてんしゃにのるひとまねこざる』、『ひとまねこざるときいろいぼうし』、『たこをあげるひとまねこざる』、『ひとまねこざるびょういんへいく』

あさがお

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『あさがお』
作 荒井真紀 出版社 金の星社 発行月 2011年6月 価格 ¥1,200+税

あさがおの小さないのちはゆっくりと目を覚ますと、根を伸ばし、双葉をひらけると、すくすく育っていきます。花のつぼみはどんな風にできるんだろう。花がしぼんだあとは、どんな風に新しいいのちが生まれるの?
繊細で美しい絵とともに、あさがおの一生に迫ります。

* * * * * * *
私が住んでいる家のあたりでは、夏休みに入ると、青いプラスチックの植木鉢がたくさんの家の前に並びます。小学校1年生の子どもたちが、学校から持って帰ってくるあさがおの植木鉢です。そんな光景を見ると「夏が来たなぁ」と感じます。そして、そんな家から出てくるこんがり日焼けした子どもたちを見ると、自分にも“夏休み”があった頃を思い出して、なんだか懐かしい気持ちになります。
自分が育てたあさがおの種を、大事に取っておく子どもたちはどのくらいいるんだろう。さらにまた次の年にその種をまく子どもたちは、ほんの一握りなのかもしれません。私も種を取っておいた覚えはあるけれど、翌年にまた育てた思い出はないなぁ・・・。でももしあの頃の私がこの本と出会っていたら、違っていたのかも。
あさがおが花を咲かせた感動を、小さな種を付けた嬉しい気持ちを、読み返すたび思い出させてくれる絵本です。

※関連書籍『ひまわり

ながれ星のよる ランスロットとリンゴの木

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『ながれ星のよる ランスロットとリンゴの木』
作 たむらしげる 出版社 復刊ドットコム 発行日 2014年2月28日 ※月刊「こどものとも」1992年12月1日発行「ながれぼしのよる(福音館書店刊)」を復刊したものです。 価格 ¥2,200+税

「ほんじつ ごご8時ちょうど すりばち島に ながれ星がふります」
ある晩のこと、壊れたテレビからそんな声を聞きました。ロボットのランスロットは、途中に出会ったリンゴの木といっしょに暗い森を出てしばらく進み、海に出ると、クジラの背中に乗ってすりばち島へと向かいました。そうして、ふたりは声を揃え、8時を迎える秒読みをしました――。

* * * * * * *
ランスロットの、自分のからだにたっぷりエネルギーを充電して外に出るところや、森で出会ったリンゴの木が動けないと言うので足(根っこ)を抜いてあげるところ、それから、木や草が1本も生えていないすりばち島に着いて、「さびしいばしょだけど、ぼくは すきなんだ」と言うところ・・・。そんなひとつひとつがとてもおだやかで、あたたかい感じがします。
そんな“さびしいばしょ”だからこそ、ながれ星が降りしきる様子は印象的で、とても綺麗です。
すてきな、夜のお話です。

※漢字表記がありますが、すべての漢字にルビがふってあります。
※復刊ドットコムでは2005年に一度復刊されていますが、価格等が変更され改めて復刊されました。

岡田よしたかさん絵本原画展

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ブックランドフレンズ(兵庫県伊丹市)×ピエニシルタ(大阪府豊中市)合同企画 岡田よしたかさん絵本原画展
『ちくわのわーさん』をはじめ、食べものを主人公にしたユーモアあふれる世界が魅力的な絵本作家、岡田よしたかさん。このたび、伊丹のブックランドフレンズさんとともに、絵本原画展を開催させていただくことになりました!

期間中には、各店1日ずつ岡田よしたかさんを招き、トーク&サイン会も開催します。
8月前半はブックランドフレンズさん、後半は当店で原画展を開催します。兵庫と大阪をまたがって、岡田よしたかさんの楽しい世界に染まる1か月!ぜひお気軽にお立ち寄りいただければ嬉しいです。


岡田よしたかさん絵本原画展

★ブックランドフレンズ
期間 8月1日(金)~8月15日(金) 時間 平日6:30~21:30/土日祝9:30~21:30(年中無休)
★ピエニシルタ 期間 8月18日(月)~8月30日(土) 時間 10:00~18:00(日・祝定休)


岡田よしたかさんトーク&サイン会

★ブックランドフレンズ
日時8月10日(日)13:00~14:30
※台風のため延期となりました。
【延期日決定!】8月15日(金)13:00~14:30

★ピエニシルタ
日時 8月20日(水)13:00~14:30
ご好評につき、定員を10組→15組に増席しました!
※満席のため募集を締め切らせていただきました。ありがとうございました!

対象年齢 子どもから大人までどなたでも
参加費 500円 小学生以下無料(保護者同伴でお願いします)

当日は、岡田よしたかさんご本人による絵本のおはなし会も予定しています。どうぞお楽しみに!

★イベントに関するお問い合わせ・トーク&サイン会のお申し込みは、お電話またはメールにてお気軽にどうぞ。

pieni silta(ピエニシルタ)
tel 06-6868-9382
mail pienisilta@gmail.com

※ブックランドフレンズさん開催の原画展およびトーク&サイン会については、【ブックランドフレンズさん】にお問い合わせください。



関連イベント

お子さま連れのお客さまが多いピエニシルタでは、期間中に来た子どもたちにも楽しんでもらえるよう、お好きな食べものの絵を描いていただく、小さなイベントを企画しました。
詳しくは【こちら】からご覧ください。

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岡田よしたかさん
1…

木かげの秘密

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『木かげの秘密』
作 浅野竜 絵 杉田比呂美 出版社 学研教育出版 発行日 2013年12月21日 価格 ¥1,300+税

葉月が6年2組の教室に入ると、クラスで飼っている金魚が病気になっていました。リーダー格の矢島くんは、生き物係の葉月を責め立てます。するとそこへ、おなじ生き物係の中井くんがやってきました。「この金魚、どっかへすててこいよ。」そう矢島くんにどなりつけられた中井くんは、その金魚を空きかんに入れると、だまって廊下へ出ていきました。
驚いたのは、その数日後のこと。校庭のすみに立っている木の枝の別れ目に、葉月は光る何かを見つけました。夕暮れになって、その木の幹に登ってみると・・・?

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主人公の葉月は幼稚園のときのある出来事をきっかけに、大勢の人の前に出るのが怖くなり、できるだけ目立たないように学校生活を送っていました。まわりに合わせるのが癖になり、みんなに笑顔を見せながら、“心の中はからっぽで、スースーと、すきま風がふいているような感じがする”と、葉月は言います。
中井くんはそんな葉月とは反対に、矢島君にいじめられても他のクラスメイトに見て見ぬふりをされても、“ひとりでいたほうがいい”と、言える男の子。
そんな2人が抱えた2人だけの秘密によって、2人の関係や、2人を取り巻くクラスの状況が、少しずつ変わっていく様子が描かれています。

お母さんやお父さん、子どもたちに関わる大人の方には、浅野竜さんのあとがきだけでもぜひ読んでいただけると嬉しいです。

※全ての漢字にはルビがふってあります。(漢数字を除く)
※第21回小川未明文学賞大賞受賞作品

小川未明文学賞
未明の理想をうけつぎ、未来に生きる子どもたちにふさわしい児童文学が生まれることをねがって、1991年に創設された賞です。(本書「刊行のことば」より)

おこだでませんように

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『おこだでませんように』
作 くすのきしげのり 絵 石井聖岳 出版社 小学館 発行年月日 2008年7月2日 価格 ¥1,500+税

母の友 2014年8月号

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『母の友』
出版社 福音館書店 発行日 2014年8月1日 価格 ¥505+税

今月号の一つ目の特集は、“絵本?おもちゃ?しかけ絵本の世界”。
「しかけ絵本」とひとことで言っても、立体的になったり動いたりといったしかけ自体を楽しむものもあれば、もととなるストーリーがあってそれを立体で表現したものなど、本当にさまざまなものがあります。
それでは、通常の絵本としかけ絵本との違いはなんでしょう。幼児にとって、しかけ絵本がもたらす効果とは?本書では実際のしかけ絵本を紹介しながら、その世界について探っていきます。

私が特に読み入ってしまったのは、『ごぶごぶごぼごぼ』をはじめ、視覚や触覚を刺激する本を多く手掛ける駒形克己さんのインタビューです。
特に、“紙の本にしかできないこと”というお話は共感するところも多く、子どもに「しかけ絵本」を与えることについてなんらかの疑問が浮かんでいる方がいらっしゃったら、どこかすっと落ちるところがあるのではないかと思います。私も気付かされるところがあって、とても良かったです。

二つ目の特集“いま、日本にある危機”では、精神科医の斎藤環さんと、ジャーナリスト堤未果さんによるインタビューが掲載されています。斎藤さんの、“「考えること」を止めてはいけません。”と言う言葉が響きました。どちらのインタビューも興味深かったです。

来月号の特集は、“お年寄りと読む絵本”と“読者手記 あのとき、母として”。次号も楽しみです。

こんぶのぶーさん

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『こんぶのぶーさん』
文 岡田よしたか 出版社 ブロンズ新社 発行日 2013年3月25日 価格 ¥980+税

海から出てきたこんぶのぶーさんは、昼寝をしている間にカチンコチンになってしまったので、お惣菜屋さんに行って昆布巻きにしてもらいました。ところがなぜか「まんざいしになろ!」と思いつき、相方を探すことに。町のあちこちに相方募集のはり紙をはったおかげか、希望者は続々と集まり、早速オーディションを始めました。でも、なかなかぴったりの相方は見つからなくて・・・。
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突然ですが、みなさん嫌いな食べものはありますか?
これといった取り柄のない私ですが、嫌いな食べものがないので、なんでもおいしく食べられることだけは唯一胸を張れることです。
そんな私ですが、「あえて言うなら」と言われて思い浮かぶのが、この昆布巻きです。(ぶーさん、ごめんね。)
ところが、そんな昆布巻きにさえ親しみを感じてしまうのが、岡田よしたかさんの魅力です。楽しいシーンはたくさんありますが、個人的にはぶーさんとこんさん(ぶーさんのお兄さん)の、海から出てくる登場シーンがすごく好きです。
漫才が好きな人、とにかく楽しい絵本が好きな人、それから昆布巻きがちょっと苦手な人にもおすすめの1冊です。

おやすみなさい

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『おやすみなさい』
文 ヴィルジニー・アラジディ、カロリーヌ・ペリシェ 絵 エマニュエル・チュクリエール 訳 カヒミカリィ 出版社 アノニマ・スタジオ 発行日 2014年6月13日 価格 ¥1,300+税

“おかあさんは あなたの そばに いますよ。
たいようが しずんで、そして また のぼるまで。
あなたが ねむっている あいだじゅう、
ずーっと そばにね。
だって、あなたは わたしの たからもの。”(本文より)

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深い藍色をした夜空に、まあるいお月さまがぽっかり浮かんでいます。
“しー……
おやすみの じかんですよ。”
りすのお母さんでしょうか。子りすの肩をそっと抱いています。
ページをめくるごとに、夜空は少しずつ、気がつかないくらいゆっくりと色濃く染まって、森をやさしく包みます。
“しー……
さあ おやすみなさい。”
動物の親子たちは仲良く寄り添って、どんな夢を見ているのかな?

お布団のなかで子どもと寄り添いながら、やさしく笑い合いながら、そっとささやくくらい静かな声で味わっていただきたい、そんな絵本です。

けんた・うさぎ

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『子どもとお母さんのおはなし けんた・うさぎ』
作 中川李枝子 絵 山脇百合子 出版社 のら書店 発行日 1986年11月 価格 ¥1,100+税

けんた・うさぎは、うさぎのぼうや。あるときは、いたずら好きの「いたずら・うさぎ」になったり、またあるときは、ズボンを頭にかぶって「あべこべ・うさぎ」になったり・・・。ぼうやのおどけた様子が、とても愛らしいです。お話は、全部で6つの章立てに分かれています。「ぐりとぐら」シリーズのコンビが手掛ける、やさしい読みものです。

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私が1番好きなのは、6章目の「おひさま・うさぎ」のお話。朝ごはんを食べた、けんた・うさぎは、最後に口を大きく開けて「おひさまも ぱくっ。」と、のみこみました(実際には、おひさまの光をのみこんだ、と言ってもいいかもしれません)。すると「おひさま・うさぎ」になった、けんた・うさぎ。
「ね、おかあさん、ぼくのかおをみて。きらきら おひさまみたいでしょ。」
「ね、おかあさん、ぼくのおなかに さわってごらん、あたたかいから。」
うさぎ・かあさんは、けんた・うさぎを膝に乗せて、ぼうやの言葉ひとつひとつに優しく答えます。その様子がとても穏やかで、お話を読んでいると、こちらまでぽかぽかしたあたたかさが伝わってきそうです。

イベントカレンダー

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第9回絵本のおはなし会(7月)

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日にち 7月19日(土)
時 間 小さい子(0~2歳くらい) 10 : 30~11 : 00
    大きい子(3歳~小学生くらい) 11 : 30 ~12 : 00
場 所 当店
参加費 無料(予約不要)

内容
絵本を読んだり、わらべうたや手遊びをしたりします。

※途中参加・途中退席OKです。
※対象年齢はだいたいの目安です。お好きな方にご参加ください。

前回読んだ絵本はこちらからご覧いただけます。