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ブレーメンのおんがくたい

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『ブレーメンのおんがくたい』 作 グリム童話 絵 ハンス・フィッシャー 訳 せたていじ 出版社 福音館書館 発行日 1964年4月15日 ※原書『DIE BREMER STADMUSIKANTEN』1948年発行(スイス) 価格 ¥1,400+税 年老いたために、あるいは人間の都合によって、自分の役目がなくなってしまった4匹の動物たち。そんな彼らは、今の環境から抜け出して、ブレーメンという新しい世界を目指すことに決めました――。 * * * * * * * 私が初めてハンス・フィッシャーを知ったのは高校生の頃で、図書館のおはなし会を手伝わさせていただいていたときのことでした。(有名なお話なので、もしかするとそれまでに出会っているかもしれないけれど、覚えていないのでやっぱりこの頃だと思うのです。) 細く描かれた線はのびのびとしていて、躍動感たっぷりで、高校生の頃の私は、こんな絵本もあるのかとうっとりしました。大人になって、画家のパウル・クレーを知って、その絵がとても好きになってから、同じスイス出身のフィッシャーがクレーに教えを受けていたということを後に知って、更にフィッシャーのことが好きになりました。 ちなみに、ブレーメンの音楽隊はハンス・フィッシャー以外にもたくさんの画家によって描かれていたり、さまざまな訳で出版されていて、もう少し短い文章が良ければ偕成社さんの『ブレーメンのおんがくたい』(村岡花子訳、中谷千代子絵)、逆に大人の方ならBL出版さんの『ブレ―メンの音楽隊』(池田香代子訳、リスベート・ツヴェルガー絵)なども良いかもしれません。いもとようこさんの絵に馴染み深い方もいらっしゃると思います。 あなたのお気に入りの(あるいは、思い出深い)“ブレーメンのおんがくたい”があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

THE BOOKS

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365人の本屋さんが、“どうしても届けたい”と思う「この一冊」を選びました。 本屋さんの熱い想いが感じられる、愛の詰まったブックガイドです。 『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』 編 ミシマ社 出版社 ミシマ社 発行年月日 2012年8月11日 価格 ¥1,500+税

ブルッキーのひつじ

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『ブルッキーのひつじ 』 作 M・B・ゴフスタイン 訳 谷川俊太郎 出版社 ジー・ジー・プレス 価格 ¥1,100+税

子どもに食べさせたいおやつ

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今日の1冊は、「こんなおやつだったら、子どもに食べさせたい」と、おかあさんたちが考えて選んだ、手作りおやつのレシピ本です。 『子どもに食べさせたいおやつ』 著 お母さんの輪 出版社 暮らしの手帖社 発行年月日 2007年6月15日 価格 ¥1,500+税

ゆきのひ

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子どものころは、毎年雪の降る日を、本当に心待ちにしていました。雪が降るだけで、その日が特別な1日に変わってしまうような気がして。 今日の1冊は、そんな雪を楽しむ、少年ピーターのおはなしです。 『ゆきのひ』 作 エズラ・ジャック・キーツ 訳 木島始 出版社 偕成社

あおくんときいろちゃん

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『あおくんときいろちゃん』 作 レオ・レオーニ 訳 藤田圭雄 出版社 至光社 発行年 1967年 ※原書『Little Blue and Little Yellow』 価格 ¥1,200+税 きいろちゃんと遊びたくて、家を飛び出したあおくん。やっと、ばったりきいろちゃんに出会うと、ふたりは嬉しくて、もう嬉しくて嬉しくて。くっついたふたりは、みどりになってしまいました。 ひとつのみどりになったあおくんときいろちゃんが、遊びつかれて家に帰ると、どちらのパパもママも、このみどりの子がうちの子だとは気付いてくれません。 ふたりは悲しくなって、泣きました。すると、大粒の青い涙と黄色い涙がこぼれて・・・。 * * * * * * * この絵本は、レオ・レオ二(日本ではレオーニとレオ二の表記がありますが、ここではレオ二で統一します。)のデビュー作です。 このお話ができたきっかけは、ある日の午後のこと。レオ・レオ二が電車で5歳と3歳の孫をあやしていたとき、ふたりをなんとかして静かにさせようと、たまたま持っていた雑誌をちぎって作ったのが、このお話だといいます。 青と黄色のコントラストと、ちぎり絵のようなシンプルなデザインはすごくかっこいいし、短い言葉ながらしっかりとしたストーリーには、はっとさせられるものがあります。 布張りの装幀もすばらしい! 個人的にはレオ・レオ二の作品の中で、ベストスリーに入るくらい大好きな1冊です。 カバーをめくるとこんな感じ! ※参考図書『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人(美術出版社)』