とけいのあおくん

『とけいのあおくん』

作 エリザベス・ロバーツ
絵 殿内真帆
訳 灰島かり
出版社 福音館書店
発行日 2014310
※月刊「こどものとも」200921日発行


時計屋さんの棚の上に、小さな目覚まし時計のあおくんがいました。ある日のこと、お店に男の子とお母さんがやってきて、お父さんの誕生日にプレゼントする時計を探しています。あおくんはなんとか自分を選んでもらいたくて、気に入ってもらえるようにと、針の進む音を静めたり、一生懸命ベルを鳴らしてみたり。そうして見事連れて帰ってもらえることになったあおくんでしたが・・?

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本書発売前にハードカバー化のお知らせを聞いて、私は未読だったため(そしてペーパーバックは既に品切れだったので・・・)図書館でペーパーバック版を読んでみました。すると以前ブログでご紹介した『ただのしろいふうとう(殿内真帆絵、福音館書店)』と通じるものを感じ、絵が同じ殿内真帆さんと分かり納得!そして、『とけいのあおくん』が既刊だったのですね。『ただのしろいふうとう』と同じように、かわいらしい、心あたたまるお話です。イギリスで生まれたお話だというだけで、原作者のエリザベス・ロバーツさんについては今のところ経歴が分かっていないということ。どんな風に伝わったお話なのか、とても気になります。

さてこの絵本、扉(タイトルページ)のところと最後のページにとけいのあおくんが描かれているのですが、良ければ見比べてみてください。あおくんの表情から、その嬉しい様子がしっかりと伝わってきますよ。