ぱんだいすき

『ぱんだいすき(0.1.2.えほん)』
文 征矢清
絵 ふくしまあきえ
出版社 福音館書店
発行日 2007年6月15日
※月刊「こどものとも0.1.2.」2001年2月1日発行
定価 ¥700+税

パン屋さんにやってきました。パンがいっぱん並んでいて、いいにおいがします。どれもみんなおいしそう。今日は食パンを買って、クロワッサンを買って、それから・・・。

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著者は、『はっぱのおうち(林明子絵)』や『かさもっておむかえ(長新太絵)』の征矢清さんと、『おいしいおと(三宮麻由子作)』のふくしまあきえさん。本書を開けば、ページをめくるたび香ばしいにおいがふわっと広がるような、本当においしそうなパンが並んでいます。

月刊「こどものとも0.1.2.」の20012月号として初めて発売された当時のものは、表紙に女の子とお母さんがパン屋さんに入ろうとする姿が描かれています。ところが単行本化にあたり、その表紙は大きく変更されています。私の勝手な憶測ですが、子どもが主観的に楽しめるようにと変更されたのかも。単行本となった本書は登場人物がいないからこそ、次々に並ぶたくさんのパンを見ていると思わず「どれにしようかな・・・」と選びたくなってしまいます。パン好きの子どもたちには(私のようにパン好きな大人にも!)、おすすめの1冊です。