あのとき、この本
『あのとき、この本』
編 「この絵本が好き!」編集部
漫画 こうの史代
出版社 平凡社
発行日 2014年3月20日
価格 ¥1,200+税
“こどものころ、どんな絵本を読んできましたか?
ぼろぼろになるまで、くりかえし読んだ一冊はありますか?
いつもいつも、そばにいてくれた一冊はありますか?”(本文より)
* * * * * * *
みなさんは、いかがでしょうか。
私自身のことを思い返せば、迷わず思い浮かぶのが『ぐるんぱのようちえん(西内ミナミ作、堀内誠一絵、福音館書店)』です。
主人公は、ひとりぼっちで泣いてばかりいた大きなぞうの“ぐるんぱ”。
やっとのことで働きに出るものの、行く先々で大きなものばかり作ってしまって、どこへ行ってもうまくいきません。ところが、ひょんなことからぐるんぱは、大きく作りすぎたお皿や靴やピアノを使い、子どもたちのために幼稚園を開くことになります。
それがとても楽しそうで、幼い私は、いつもわくわくしながら夢をふくらませていました。
この絵本は祖父母の家にあって、遊びに行くたび祖母によんでよんでとせがんでいました。他にも絵本があったのかもしれませんが、今でも祖母との間に思い浮かぶのはこの絵本だけ。
それだけ私のなかでかけがえのない、大切な絵本でした。
私自身のことを思い返せば、迷わず思い浮かぶのが『ぐるんぱのようちえん(西内ミナミ作、堀内誠一絵、福音館書店)』です。
主人公は、ひとりぼっちで泣いてばかりいた大きなぞうの“ぐるんぱ”。
やっとのことで働きに出るものの、行く先々で大きなものばかり作ってしまって、どこへ行ってもうまくいきません。ところが、ひょんなことからぐるんぱは、大きく作りすぎたお皿や靴やピアノを使い、子どもたちのために幼稚園を開くことになります。
それがとても楽しそうで、幼い私は、いつもわくわくしながら夢をふくらませていました。
この絵本は祖父母の家にあって、遊びに行くたび祖母によんでよんでとせがんでいました。他にも絵本があったのかもしれませんが、今でも祖母との間に思い浮かぶのはこの絵本だけ。
それだけ私のなかでかけがえのない、大切な絵本でした。
大人になってこの絵本を読み返すと、今度はぐるんぱに自分の姿を重ね合わせるようになりました。
今まで経験した挫折や失敗も、いつかぐるんぱのように、最後にはそれも意味があったんだと思えるような、そんな生き方をしたいなぁ、なんて思ったりして。
本書は、月刊『こどものとも0.1.2.(福音館書店)』の折り込みふろく(2007年4月~2013年3月)で連載されていたコーナーをまとめたもので、絵本作家や翻訳家、ミュージシャンなど71人の方々が、それぞれとっておきの1冊をご紹介されています。
あなたの1冊は何ですか?このブログを読んでくださっているみなさんとも、そんな話をゆっくり語り合えたら嬉しいです。