わゴムはどのくらいのびるかしら?
『わゴムはどのくらいのびるかしら?』
文 マイク・サーラー
絵 ジェリー・ジョイナー
訳 岸田衿子
出版社 ほるぷ出版
発行日 1976年9月20日
※2000年7月15日に改訂されています。
ある日、わゴムがどのくらいのびるか試してみることにしたぼうや。わゴムの端をベッドの枠にひっかけて、部屋の外へ出てみます。自転車に乗ってくたびれるまで走って、それからバスに乗って、汽車に乗って、着いたところは飛行場!飛行機は飛び立って、港に着いて、さらにぼうやは進んでいきます。それでもわゴムはのびて、どんどん、どんどんのびて・・・。
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私が子どもたちの前で絵本を読むようになったのは、ここ、豊中市が毎年夏休みに開催している「高校生読み聞かせボランティア育成講座(現在は高校生・大学生になっているはず)」に参加したことがきっかけです。その講座で読む絵本を選ぶために入った図書館の書庫で、初めてこの絵本と出会いました。
それも、この通常版を大きくした「ほるぷ出版の大きな絵本」というシリーズのもので、横幅は40cm以上!文章はとてもシンプルな絵本ですが、「わゴムがどのくらいのびるか」という男の子の素朴な疑問が、ページをめくるたびどんどん壮大なスケールになっていってわくわくしたことを覚えています。それが家庭で楽しめるのがこのサイズ。このダイナミックな展開に、子どもたちからは「えー!」「そんなんありえへん!」なんて声が聞こえてきそうですが(笑)、そうは言っても、ちぎれないかな、ゴムの力でひっぱり返されないかな・・・なんてはらはらどきどきしてしまいます。
ぼうやの部屋に散らばったおもちゃたちも、ぜひよく見てみてくださいね。
※現在「ほるぷ出版の大きな絵本」シリーズとしての本書は、品切れまたは絶版となっています。