たなばた

『たなばた』

再話 君島久子
画 初山滋
出版社 福音館書店
発行日 1976年7月1日
※月刊「こどものとも」1963年7月1日発行

pieni silta

むかし、天の川の東側で、機織りの上手な天女たちが暮らしていました。天の川の西側は人間たちの世界で、1人の牛飼いが年取った牛と暮らしていました。
ある日のこと、牛飼いは水浴びにやってきた織り姫の着物を隠して、妻になってくださいと頼みました。妻になった織り姫と牛飼いの間には、やがて2人の子どもが生まれました。ところがそのことが天の王母さまに知られてしまい・・・。

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7月になりました。梅雨だというのに、今年の大阪はあまり雨が降りません。降っても、夜の間に少し降ったり、夕立ちのように一瞬ざざっと振ったり、それくらいです。

この絵本の最後に、「たなばたに あめが ふるのは、おりひめが ながす なみだなのです。」と書いてあります。牛飼いと子どもたちに会えた嬉し涙なのか、それとも、別れを惜しむ涙なのかな。

今年の七夕は、良いお天気だといいですね。