ろけっとこざる

『ろけっとこざる』

作 H.A.レイ
訳 光吉夏弥
出版社 岩波書店
発行月 1959年12月5日
※原書『CURIOUS GEORGE GETS A MEDAL』1957年発行
価格 ¥660+税


黄色い帽子のおじさんと暮らしていたさるのじょーじは、とても知りたがり屋で、ひとまねが大好きでした。ある朝玄関のベルが鳴って、じょーじ宛てに手紙が届きました。
黄色い帽子のおじさんが読んだところ、その手紙はワイズマン博士からで、できあがったばかりの小さなロケットに乗ってほしいというものでした――。

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じょーじのことをよくご存知の方にはもうおなじみですが、じょーじはみんなが驚くようなこと(言い換えると、“いたずら”と言われるようなこと)を次々にやってのけます。例えば、インクで汚した床をきれいにしようとホースの水をかけて部屋中を水浸しにしてしまったり、重たいぽんぷをぶたに引っ張ってもらおうとしたら、そこにいたたくさんのぶたを1ぴきも残らず逃がしてしまったり・・・。
なんてこった!と思うようなことの連続ですが、当の本人は悪気があってやっているのではありません。むしろ、精一杯うまくやろうとしていたり、目の前にある不思議なことや楽しそうなことに全力で向かっているんですよね。まるで、人間の子どもたちのようです。
だからこそ憎めなくて、思わず微笑んでしまう。とびきりかわいい、こざるのお話です。

※関連書籍『ひとまねこざる』、『じてんしゃにのるひとまねこざる』、『ひとまねこざるときいろいぼうし』、『たこをあげるひとまねこざる』、『ひとまねこざるびょういんへいく』