なーんだなんだ

とことこえほん
『なーんだなんだ』

作 カズコ G・ストーン
出版社 童心社
発行日 2004年10月20日
価格 ¥800+税


ページをめくると、白くて雪のような地面に、黒い丸がひとつ。
「なーんだ なんだ くろいの なんだ?」

次にページをめくると、今度は白いところがこんもり盛り上がって、黒い丸がふたつになりました。
「なーんだ なんだ くろいの ふたつ」

さらにページをめくると、目が見えて、鼻が見えて・・・。
シンプルなフォルムと、白・黒・赤の認識しやすいコントラストで、赤ちゃんから楽しめる絵本です。

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「なーんだ なんだ」の繰り返しが、リズミカルな絵本です。でもこのリズム、どこかで・・・と思ったら、「でーきた できた なにができた」という言葉が浮かんできました。でも、それってなんだっけ・・・と。違う違う、「おーちた おちた なにがおちた」だ。「りんご!」と言ったら、手で受け取るふりをしたり、「かみなり!」と言ったらおへそを隠したりする「おちたおちた」の遊び。あ~スッキリした・・・となれば良かったのですが、やっぱり「でーきた できた」が頭から消えません。
そこで調べてみると、私が小学校の2、3年生くらいのときにテレビで流れていた、某おもちゃメーカーのCMにたどり着きました。これだー!と。「なにができた」の続きも、You Tubeを見てスッキリ。
すごく懐かしかったです。同世代の方は、良ければ調べてみてください(笑)。

すっかり絵本からそれてしまいましたが、この「なーんだ なんだ」や「おーちた おちた」、「でーきた できた」のリズムは、絵本を読み終わったあとでも、ついつい使いたくなってしまいそうです。
カメラをひくように、ページが進むにつれズームアウトしていくと、パンダの腕の中に赤ちゃんが!そんなほほえましいラストも見どころです。