ぴっけやまのおならくらべ

『ぴっけやまのおならくらべ』

文 かさいまり
絵 村上康成
出版社 ひさかたチャイルド
発行日 2003年6月
価格 ¥1,000+税


むかしむかし、ぴっけやまというやまがありました。
山のみんなはくらべっこが大好きで、毎日「こちょこちょくらべ」とか「おおごえくらべ」とか、いろんなくらべっこをして遊んでいました。

そんなある日のことです。ねずみのおならをきっかけに、みんなで「おならくらべ」をすることになりました――。

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たくさん出るおなら、でっかい音のおなら、きれいなおなら、臭いおなら・・・
動物たちは、それぞれどんなおならが1番良いか考えます。

おならの練習中には、
「う、うごくと でそう。がまん、がまん。」と、ねずみ。
「だしてみたいけど がまん、がまん。」と、くま。
「あ、でそう。がまん、がまん。」と、つる。

そうやって、みんなぎりぎりのところでがまんしているのに、いたちはひょうひょうとした様子で「あ、でちゃった。しつれい。」なーんて言っています。(でも、飛んでいた鳥が気絶するくらいだから、きっとすごくすごく臭いんだろうなあ・・・)

真剣な動物たちの奮闘ぶりを見ていると、おかしくて、楽しくて。
読んでいるとなんだかこっちまですっきりして、すがすがしい気持ちになる絵本です。