くだものなんだ
『くだものなんだ』
作 きうちかつ
出版社 福音館書店
発行日 2007年4月25日
価格 ¥1,000+税
くだものの断面図が、白黒で(そしてアップで!)描かれています。
「これ なんだろう?」そう言ってページをめくると、そのくだものの全体図と断面図が、カラーで描かれています。
次々と現れるくだものの断面図は、「あっ!」とすぐにひらめくものもあれば、大人でも「うーん」と頭を抱えてしまうものまで、さまざま。
次はどんな絵が出てくるんだろう。なんて答えよう。
ページをめくるたび、わくわくする絵本です。
* * * * * * *
まるで、レントゲン!
同じ木内かつさんの、『やさいのおなか』や『やさいのせなか』もいいけれど、この『くだものなんだ』もすごく好きです。
木内かつさんのサイトで、この本についてこう書かれてありました。
“「くだものなんだ」というタイトルには2つの意味があります。質問するように「くだもの なーんだ?」と読むこともできますし、「くだもの だったんだ!」という認識することもできます。どうとらえるかは読者におまかせします。”(引用元 : 木内かつオフィシャルサイト)
なるほど!それはおもしろい。
実は私自身、この表紙の断面図がシマウマの背中に見えてしょうがない。(えーっと思ったら、“シマウマ 背中”で調べてみてくださいね。)
あなたは何に見えますか?
子どもたちは何に見えるかな。
「くだもの なーんだ?」だけでなく、いろいろな答えを考えて、「くだもの だったんだ!(くだもの なんだ!)」でもよいわけです。
ついつい大人は「ちがうよ、これはね・・・」と答えてしまいがちですが、そんな子どもの答えを「おっ いいね!」と、まっすぐ受け止めてあげたいものです。