ライオンとねずみ

イソップものがたり
『ライオンとねずみ』

作 ジェリー・ピンク二ー
訳 さくまゆみこ
出版社 光村教育図書
発行日 2010年5月30日
価格 ¥1,500+税
※原書『THE LION AND THE MOUSE』2009年(アメリカ)
※2010年コルデコット賞受賞


ライオンの背中だと気が付かずに、
うっかりその背中を駆けのぼってしまった、1匹のねずみ。

昼寝を邪魔されたライオンは、
大きな手で、そのねずみを捕まえました。

けれどねずみは、命乞いをして、
ライオンに見逃がしてもらうことができました。
(どうやら、恩返しを約束したようです。)

ところが、そのあとのこと。
運悪くライオンは、人間の罠に捕まってしまいました。
ねずみは恩を返すため、罠の縄を必死で噛み切っていきました  

* * * * * * *


表紙のカバーには、タイトルの文字も、作者や訳者の表記もありません。
流れるような美しい毛並みの、迫力あるライオンが、
大きな目を光らせています。

その先に見ているものは・・・
(裏表紙を見てみると・・・)


そう、ねずみ!

本文中もこんなふうに、文字はほとんどありません。
書かれているのは、動物たちの鳴き声や、車の走る音くらい。

イソップ物語の「ライオンとねずみ」のおはなしを、
迫力ある、美しい絵で語る1冊です。

絵を見ているだけで、
草の擦れる音や鳥のはばたく音、
それに動物たちの話し声までが、聞こえてくるようです。

見返しのところには、ライオンやねずみの他に、
たくさんの動物たちの家族が描かれているのも、いいなあと思います。

絵本のカバーもめくると、また違った顔を見せてくれます。
機会があればめくってみてくださいね。