マドレーヌとローマのねこたち
『マドレーヌとローマのねこたち』
作 ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ
訳 江國香織
出版社 BL出版
発行年月日 2009年7月25日
価格 ¥1,500+税
※原書『MADELINE AND THE CATS OF ROME』2008年発行(アメリカ)
12人の女の子たちは、
パリの屋敷から、2列になって出かけました。
ミス・クラベルと、犬のジュヌヴィエーヴもいっしょです。
ところがその旅先で、先生のカメラが盗まれました。
マドレーヌは、
ひとり、その泥棒を追いかけました。
(ジュヌヴィエーブも、いっしょでしたけどね)
やっとのことで突き止めた家にいたのは、
カメラ泥棒の女の子と、たくさんのねこでした。
そこでマドレーヌが思いついたこととは・・・?
* * * * * * *
ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノさんは、
「マドレーヌ」の生みの親である、
ルドウィッヒ・ベーメルマンスさんのお孫さん。
祖父の亡きあと、その思いを受け継ぎ、
「マドレーヌ」シリーズの遺作や、その続編を手掛けられています。
表紙に見えるのは、バチカン市国の「サン・ピエトロ大聖堂」、
おはなしの風景として描かれているのは、
「コロッセオ」に「凱旋門」、それから「トレビの泉」・・・と、
イタリアの名所が次々と登場します。
おはなしの中で、具体的な名前はあげられていませんが、
同シリーズのこの他の作品がそうであるように、
巻末のところに、「物語に出てくる場所」として紹介されています。
(ここを読んで、また本文を読み返す・・・その繰り返しもたのしいです。)
マドレーヌが歩いた、この街並み。
同じように歩いてみたいと思うのは、
きっと子どもたちだけではありませんよね。