ぞうのびっくりパンやさん

『ぞうのびっくりパンやさん』

文・絵 nakaban
出版社 大日本図書
発行月 2013年5月25日
価格 ¥1,300+税


森のなかのパン屋さんで、
ぞうのスポングさんが、パンを焼いています。

ある日のこと、
スポングさんは大きなみどり色の玉を転がして、
店の外へと出てきました。

ごろごろ、ごろごろ。

森にひびく大きな音を聞いて、
動物たちが集まってきました。

スポングさんには、
なにか考えがあるようです  

* * * * * * *

「あれ、これが パン?」
パンを買いにきたリスさんは、びっくりして言いました。

そりゃあ、そうです。みどり色の葉っぱで包まれた玉は、パン屋さんから出てきたとはいえ、どう見てもパンには見えません。
でも、スポングさんはとても真剣そうだし、森の動物たちも、これはただことじゃないぞ、とでもいうふうに、続々と森の広場へ集まってきました。

そのあとの展開は、とってもすてきで、思わず拍手を送りたくなります。
こんな楽しいことを考えちゃうパン屋さんが近くにあって、森の動物たちもしあわせですね。

最後のページのスポングさんは、にっこり笑ってとっても満足そう。なんだか私まで、うれしくなってしまいました。