2015/03/28

さくら 福音館書店

『さくら』

文 長谷川摂子
絵・構成 矢間芳子
出版社 福音館書店
発行年月日 2010年2月10日
※月刊「かがくのとも」2005年4月1日発行
価格 ¥900+税


ソメイヨシノが、花を咲かせました。

集まってくる鳥たちに、
花の蜜をごちそうします。

やがて花が散ると、
葉っぱのあかちゃんが顔を出しました。
葉っぱが大きくなると、
小さな、赤い実をつけました。

夏がきて、秋が過ぎ、冬がきました。

ソメイヨシノは、
やがてくる、春を待ちました  

桜の木、ソメイヨシノの1年を描いた1冊です。

* * * * * * *

ソメイヨシノの目線で、話しかけるようにおはなしは進んでいき、やさしく、ていねいな語り口調が、心地良く響きます。
鳥たちの毛並みや、花びらの葉脈(花脈っていうのかな)までていねいに描かれた絵は、本当にきれいです。

つい一昨日くらいに、店の裏の桜が、今年はじめて花を開きました。
冬の間は茶色く、小さかった冬芽が、すこしずつふくらんで、きみどり色になって、ふくらんだところから桃色の花びらが見えて・・・
はやくあたたかくならないかと、そわそわしているようにも見えましたが、寒さがすこし和らいだのと同時に、かわいい花を咲かせました。

すこしずつ、けれど確実に感じる桜の変化は、この時期の大きなたのしみのひとつです。

この絵本では、その様子が生き生きと躍動的に描かれていて、目を見張ります。それもそのはず、矢間さんは、この作品のために3年間、桜の観察とスケッチを続けられたそう。(福音館書店さんのHPより)

命の芽吹きを、ひしひしと感じる絵本です。