ゆうこのあさごはん

『ゆうこのあさごはん』

作 やまわきゆりこ
出版社 福音館書店
発行年月日 1998年3月1日
※月刊「こどものとも」1971年10月1日発行
価格 ¥800+税


今日の朝ごはんは、
パンに、牛乳に、チーズ、
それから、顔がかいてあるゆでたまご。

ところが、殻をむこうとすると、
そのゆでたまごが「ぼくを たべないでよ。」と言いました。

それから「ぼうけんに でかけよう」とも。

ゆうこは、パンと牛乳とチーズを食べ終わると、
ゆでたまごが教えてくれた、ある魔法で小さくなって、
たまごといっしょに家の外へと出ていきました  

* * * * * * *

「こどものとも」の50周年記念ブログによると、山脇百合子さんが、文と絵の両方を手掛けられた、さいしょの絵本だそうです。

この絵本がこどものともに登場してから、20年以上経って、『ゆうこのキャベツぼうし』が出ました。同じ、ゆうこのおはなしです。
ゆうこは、ちょっぴりぼんやりしていて、マイペースな女の子。でも、大人なら「えっ!」と驚くようなことも、すんなり受け入れられちゃうような、たくましいところもあったりして・・・。

そんなゆうこは、この日寝坊をして、朝ごはんを1人で食べることになるのですが、そこで、このゆでたまごとの不思議な冒険がはじまります。

ゆでたまごの顔をかいたのは、やっぱりお母さんのしわざなのかな。ユーモアがあって、すごくいいなあ。

朝のほんのひとときの、短い冒険のおはなしですが、わくわくして、どきどきして、ゆうこがちょっぴり羨ましくなるようなおはなしです。