2015/06/27

くまくん

『くまくん』

作 二宮由紀子
絵 あべ弘士
出版社 ひかりのくに
発行月 2004年5月
※『おはなしひかりのくに』2002年2月号を再編集したものです。
価格 ¥1,200+税


くまくんが、
逆立ちをして考えました。

「あれ? もしかして、ぼく、いま、さかさまに
なってるから “くま”じゃ なくて
“まく”なんじゃ ない?」(本文より)

* * * * * * *

“まくくん”になった“くまくん”の様子を見た動物たちは、うらやましくなって、同じように逆立ちをしてみました。

“りすくん”は“すりくん”に、“とらくん”は“らくくん”に、そうして“かばくん”は・・・。逆さになった動物たちに、くまくん・・・いえ、“まくくん”は、ちょっとした感想を伝えます。例えばりすくんに対しては、「“すり”くんって、なまえに なると、あんまり あんしんじゃ ない みたいだな。」なんていうふうに。
するとみんな、「あ、やっぱり、まくくんも そう おもう?」なんて言って、もとに戻っていきます。その様子がおかしくて、思わず笑ってしまいます。みんな素直で、とてもかわいい。それぞれの話し口調も、やさしくて、いいなと思います。

わたしにも子どものころ、なんでもかんでも逆さから読むのが、たのしくてたまらない時期がありました。自分の名前も、家族の名前も、目についた看板なんかでも。逆さから読むと、別の意味をもつこともあるんだと、そんなたのしさも知りました。ややこしい言葉だと間違ってしまって、でも、それもまたたのしくて。

この絵本にとどまらず、子どもたちの言葉あそびが、自由に広がればいいなと思います。