母の友 2015年8月号

『母の友 2015年8月号』

出版社 福音館書店
発行年月日2015年8月1日
価格 ¥505+税


今月号の特集は、“みんな大好き?う・わ・さ”です。

うわさとは何か、どんな種類があるのか、どう広がるのか、なぜ信じてしまうのか・・・。「うわさ」について、さまざまな方面から迫った特集です。

記事を読んでいて、耳が痛いなあと思うところも、しばしば・・・(苦笑)
ついこの1年を振り返っても、この1週間を振り返っても、気付かないうちに、いろいろなうわさに耳を傾けたり、心が揺らいだりしているのだろうなあ、と思いました。たくさんの情報であふれている今だからこそ、意識をしなくても、それは知らず知らずのうちに、こちらへどんどん流れこんできます。

うわさや流言、都市伝説の研究を行っていらっしゃるという松田美佐さんは、“命や生活がおびやかされている中で届いた情報を精査するのは難しい” 、“うわさを信じる背景には人間関係があります”といったおはなしを語られていますが、本当にそう思います。

だからと言って、うわさと離れて生きていく、なんてことはやっぱり難しい。編集部の方がおっしゃっているように、うわさとは“仲良くつきあって”いきたいものです。

さて。わたしが今回の「母の友」で楽しみにしていた記事のひとつに、井上洋介さんの特集がありました。7ページ(すべてカラーなのもうれしい)にわたって掲載されている作品と、5ページにわたるおはなし。まっすぐと、前を見据えていらっしゃるのが分かって、なんだか私まで背筋が伸びるような気持ちになりました。とても、良かったです。

ちょうど、今月号の「こどものとも」で、井上洋介さんの新作『ものうり草子』が発売されました。合わせてお楽しみいただけたらうれしいです。

来月号の特集は、“どうしてパジャマで外に行ってはいけないの?”です。絵本の中の洋服についてのおはなしもあるそう。こちらも楽しみです。