ガンピーさんのドライブ

『ガンピーさんのドライブ』

作 ジョン・バーニンガム
訳 光吉夏弥
出版社 ほるぷ出版
発行年月日 1978年4月10日
※原書『MR GUMPY’S MOTORCAR』(アメリカ)
価格 ¥1,200+税


ドライブに行く途中で
子どもや動物たちと出会い、
みんなを連れて行くことになったガンピーさん。

車内はぎゅうぎゅうでしたが、みんなは大喜び。

ところがだんだん黒い雲が広がって、
雨が降り、道がぬかりました。

すると、タイヤが回らなくなって・・・。

* * * * * * *

車に乗ったのは、男の子と女の子と、それから、うさぎと、ねこと、いぬと、ぶたと、ひつじと、にわとりと、こうしと、やぎ!

そりゃあ、車もパンパンです。でも、“おひさまが きらきら かがやき”、エンジンが“ぽっぽっ おとを たて”ているうちは、本当にすてきで、とても楽しそう。

雨が降って状況は一変しますが、タイヤが回らなくなってからの展開もまた、このおはなしのおもしろいところでもあります。ガンピーさんが、車から降りて押さなくちゃと言っても、みんな次々に良い訳をするんです。年寄だからとか、お腹が痛いとか、毛がだめになるとか・・・。
まったく勝手だなあ、と思うけれど、おかしくて、かわいい。

そのあとの結末も、さわやかな風が吹き抜けるような心地よさです。本書は『ガンピーさんのふなあそび』の姉妹作。よければ合わせてお楽しみいただけるとうれしいです。