2015/07/31

ぼくのだ!わたしのよ!

 
『ぼくのだ!わたしのよ!
3びきの けんかずきの かえるの はなし』

作 レオ=レオ二
訳 谷川俊太郎
出版社 好学社
発行年 1985年
価格 ¥1,456+税


池の真ん中の小さな島に、
3匹の、けんか好きのかえるが住んでいました。

「ぼくの みずだぞ」
「ぼくの じめんだぞ」
「わたしの くうきよ!」

3匹はいつもそんな調子だったので、
その声は、島の向こうにまで聞こえていました。

「いいかげんに やめてくれんか!」

島の向こう側に住むヒキガエルが、
そう言って去って行ったあとのことです。

突然空が暗くなり、滝のような雨が降ると、
島はどんどん小さくなって・・・。

* * * * * * *

けんかばかりの毎日だった3匹でしたが、嵐の中、1つの岩の上で“いっしょ”に過ごしたことで、3匹の中の何かが変わったようです。(本当は、岩じゃなかったんですけどね)

みんなでいっしょにひとつのことをする楽しさを、3匹は知りました。そして、なにかをいっしょにする仲間がいるよろこびを、きっと同時に知ったはずです。

かえるたちはコラージュで表現されていますが、その緑色は複雑で、とてもきれいです。のびのびとしたかえるたちの動きも、躍動感があっていいなあと思います。レオ・レオ二さんの描く、“かえる”。違うおはなしにもたびたび登場しますが、個人的にはすごく好きです。