2015/11/06

母の友 2015年12月号

『母の友 2015年12月号』

出版社 福音館書店
発行年 2015年12月1日
価格 ¥505+税


今月号の母の友では、“これからの平和のために、わたしたちにできること”と題した特集が組まれています。特集については、福音館書店さんのホームページでこのように紹介されています。

“九月、安全保障関連法が、法案の不備や審議の不十分さを指摘する各種報道や、大規模な反対デモにもかかわらず、成立しました。戦後70年の節目での大転換に、私たちは、これからの平和に対して大きな不安を抱きました。そして、平和のために私たちにできることは何なのだろうか、と考えることにしました。法律や政治、国際関係の専門家を始め、作家や映画監督、絵本の作り手たちに、尋ねました。”

ここで述べられている「絵本の作り手」は、松井直さんをはじめ、加古里子さん、中川李枝子さん、林明子さん・・・といったおなじみの作家さん方です。その他、さまざまな分野の方が、それぞれの目線から心のうちを綴られています。

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昨日、当店のブログで、『坂の街のケーブルカーのメイベル』という絵本をご紹介しました。おはなしは、長い間街の人の足となり活躍してきたケーブルカーに、市議会から路線廃止の話が出る、というもの。けれど、残念がる人たちに、ひとりの女の人が言いました。

「どうして、そうなると きめてかかるの?わたしたち市民のひとりひとりが、この街の主役ですよ。どうして、わたしたちで きめられないの?」と。

動き出した、住民たち。署名が集められ、住民投票が開かれることになります。ここで、昨日の繰り返しになりますが、

“どちらでもいいとか、どちらかわからない、という人はいませんでした。”

という一文が綴られています。

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今月号の『母の友』の、巻末の「編集だより」の最後に、こんな言葉がありました。

“平和のためになにができるのか。「母の友」はこれからもその答えを探し、考える努力を皆様と共に続けていけたらと思っています。”

自分たちのことを、自分たちで決めていく。先ほどご紹介した、坂の街の人たちがそうであったように、“どちらでもいいとか、どちらかわからない”というのではいけないと、わたしは思います。分からないのであれば、“考える努力”を、知る努力をしなければいけない、と。

とはいえ、わたし自身は、戦争も戦後も、昭和の時代さえ知りません。まだまだ、知らないことの方が多いです。まだまだ、考える努力も足りないなと、感じています。そんなわたしが平和のために・・・なんて、なんだかおこがましいような気さえします。
それでも、これからの平和のために、子どもたちのために、今を見据えて、考え続けていきたいです。

日々出会う絵本や『母の友』からは、こうした「考えるきっかけ」をもらっていて、今のわたしにできることは、そんなきっかけを、こうしてみなさんにもお届けしていくことじゃないかなと、思っています。

少しですが、これまでにブログでご紹介した絵本の中から、そんなきっかけになればと思う絵本をまとめてみました。→ 
気になるものがあれば、店頭や、お近くの書店または図書館などでご覧いただけるとうれしいです。