チップとチョコのおるすばん

『チップとチョコのおるすばん』

作・絵 どいかや
出版社 文溪堂
発行年月 2002年4月
価格 ¥1,200+税



チップとチョコは、子犬のきょうだい。今日は、お母さんがおでかけなので、ふたりでお留守番です。

そこへ、たぬきのポンタがやってきて、一緒に梨もぎに行かないかと誘いました。今日は、梨園さいごの日だそうです。

そこで、交代で梨園に行くことにしたふたり。ところが、先に行った妹のチョコが、なかなか帰ってきません。やっと交代してお兄ちゃんのチップが梨園に着いたころには、梨はもう無くなっていました。

がっかりして帰ってきたチップでしたが・・・。

* * * * * * *

もし、ふたりの立場が反対だったら、チョコはわんわん泣いたのだろうけれど(そもそも、チップが先に行っていたら、チョコの行く時間が無くなることはなかったでしょうけれど)、チップはだだをこねて泣くわけでもなく、ただただ、落ち込んでいました。

「どうやってはげましたらいいんだろう」
チョコだって、悪気があった訳じゃありません。なんとか励まそうと、考えました。

そして思いついたこととは・・・?

チョコのひらめきは、チップの心をしっかりと掴みました。
かわいい子犬のきょうだいの、おはなしです。