14ひきのもちつき

『14ひきのもちつき』

作 いわむらかずお
出版社 童心社
発行年月日 2007年11月15日
価格 ¥1,200+税



これは、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、そしてきょうだい10匹の、14匹家族のおはなしです。

今日は、もちつき。
順番に起きてきた子どもたちは、朝ごはんを食べると、もちつきの準備に取りかかりました。

準備が整って、まずはお父さんがお米を練りました。それから、ぺったん、とったん、もちつきがはじまりました。お父さんに続いて、子どもたちもきねを持ち、お米をついて・・・。

* * * * * * *

もちつきの準備は、お米を蒸かすためのかまどにくべる、薪割りから始まります。お米は前日からふやかしておいたり、臼に敷くわらの座布団を用意したり・・・と、もちつきの様子だけでなく、そのための準備や手順が、ていねいに描かれています。

文章には書かれていませんが、いろいろな種類の鳥たちがやってきては、おもちつきの様子を見ています。また、よく見ると、遊んでいたろっくんが木の幹から落っこちるところも。けれど、ページをめくると、はっくんが心配そうに駆けつけて、ろっくんのしっぽをさすってあげています。そのほかにも、絵をじっくり見ると、いろいろな発見があります。

さて、できあがったおもちは、あんころもちに、きなこもちに、くるみもちに・・・と、とってもおいしそう。家族みんな囲む食卓は、やっぱりとてもあたたかで、何度読んでもしあわせな気持ちになります。

お正月をひかえた、ある日のおはなしです。