くつくつあるけ

   『くつくつあるけ』

林明子 作
出版社 福音館書店
発行年月日 1986年6月20日
定価 880円
(本体800円+税)


“くつくつ あるいた
ぱた
ぱた ぱた
さんぽに おでかけ”

走ったりジャンプしたりと、楽しそうな靴。
ところが、跳んだ拍子に転んでしまい……?

* * * * * 

靴を履いて歩けるようなった子どもが、うれしくて外に出たがるというのは聞いたことがありますが、
我が子も例外ではなく、何より、“自分の靴”というのが嬉しいようで、
靴を履きはじめた頃は、玄関へ行っては自分の靴を持ってきて、よく自慢げに見せてくれていました。

そんな風だったので、この本を好きになるのに時間はかかりませんでしたが、
数か月経った今では、絵本の中の「あぶない」も「いたたたた」も「できた」も言えるようになって、本を開くのがますます楽しそう。

一足の靴が散歩に出かけて、遊び疲れて眠るまでを描いた、シンプルな絵とおはなしですが、
靴から子どもの姿が浮かぶような、余白の多い1冊です。

※ 本書を含む「くつくつあるけのほん」シリーズは、
この他に、『おつきさまこんばんは』、『きゅっきゅっきゅっ』、『おててがでたよ』があります。