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やまのバス

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『やまのバス』 文 内田麟太郎 画 村田エミコ 出版社 佼成出版社 発行年月日 2009年9月30日 価格 ¥1,300円+税

つきよのかいじゅう

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『つきよのかいじゅう』 作 長新太 出版社 佼成出版社 発行年 1990年9月15日 価格 ¥1,359+税

おやすみのあお

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『おやすみのあお』 著 植田真 出版社 佼成出版社 発行日 2014年6月30日 装丁 羽島一希 価格 ¥1,300+税 窓の向こうで、ささやく声が聞こえます。 ぼくは小舟を漕いで、川の流れに乗って進んでいきます。 そこに広がるのは、やわらかな青の世界。その色は、木々や草花や、動物たちを、ゆっくりと眠りへ導くように、少しずつ深みを増していきます。 おやすみの青のトンネルは、どんな明日へと続いているのかな。 これからまだまだきっとある、ぼくの知らないこと。 きょうも、あしたも、あさっても――。 * * * * * * * 私が保育士をしていたときのこと。 お昼寝の時間になると、子どもたちを眠りに誘うために、背中をトントンしたり、おでこをなでたりするのが日課でした。安心してすぐに眠ってしまう子もいれば、中には、なかなか眠りにつけない子もいました。寝つきにくい子というのはなんとなく決まっていて、その子を見ていると、眠るのが嫌なんだろうなと思うことがありました。眠るのを怖がっている、というような。 それでも、その子が眠たいのは手に取るように分かるので、「大丈夫だよ」と、安心して眠れるまでそばについていました。 でも、この絵本を読んで思ったのは、あのとき子どもが怖かったのは“眠ること”ではなくて、“眠ったあとのこと”だったのではないかと。 今隣にいるこの先生は、自分が眠ったらどこへ行くんだろう、とか。目が覚めたとき、ひとりぼっちだったらどうしよう、とか。 眠ったあとは、なにが待っているんだろう、とか。 この絵本は、とても静かな絵本です。しっとりとしていて、おだやかで、眠りの前にぴったりの絵本です。 でも、確実に、明日へと繋がっています。あたたかな光に満ちあふれた明日へ。絵本の中では、ある見開きだけ一変して明るいページが広がっています。それが、すごく良いなぁと思います。 もし、またあのときのような子どもと出会うことがあれば、眠ったあとの話をしてあげたい。 おやすみのトンネルを抜けたら、どんなことをしよう?どんなことが待っているかな、って。目が覚めたあとのことを楽しみにしながら、安心して眠られるように。

ヒワとゾウガメ

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『ヒワとゾウガメ』 作 安東みきえ 絵 ミロコマチコ 出版社 佼成出版社 発行日 2014年5月30日 価格 ¥1,300+税 ゾウガメの甲羅の上で、いつもおしゃべりをしているヒワがいました。「声」というものがないゾウガメは、おしゃべりすることはもちろん、鳴くこともできません。けれど、ヒワの声は聞こえていました。 ある日のこと、ヒワが嬉しそうに言いました。海の向こうに「ゾウ」という生きものがいるらしい、と。それはもしかしたらゾウガメの仲間かもしれないから、確かめてくる、と。 “あんたは だいじな ともだちだから” そう言って、ヒワは旅立って行きました――。 * * * * * * * この島に1頭しかいないゾウガメは、百年も生きられる自分の頑丈さを恨めしく思っていました。 かつて友だちだった小鳥たちは、みんないなくなってしまった。いつか自分を置いていなくなってしまうのなら、友だちになんてならない方がいい。そう思っていたのです。 けれど、ヒワはゾウガメのことを大事な友だちだと思っていました(「ヒワは」と言うと、実際のところ語弊があるかもしれませんね)。 ヒワは危険な思いをしてまでも、ゾウガメの仲間を見つけようと一生懸命でした。そんなヒワの思いに、とうとうゾウガメの心は動かされました。 “ねえ、これからも いっしょに いよう。いつか わかれが あるとしても。 きみが どんな ヒワだったか、ぼくが おぼえていてあげるから。” ゾウガメがヒワに語りかけるこの場面が、私は大好きです。 佼成出版社さんのホームページによると、この作品は、安東みきえさんが所属している同人誌「あける」に掲載されていた短編童話を絵本にしたものだそう。 きっとこのお話を読んだ人の数だけ、それぞれに思い浮かぶ人の顔や、それぞれの感じ方があるように思います。 安東みきえさん、ミロコマチコさん、編集者さんをはじめ、このお話を絵本という形で送り出してくださった方々に、ありがとうございます!と、感謝の思いを伝えたくなるような絵本です。

なにをたべてきたの?

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『なにをたべてきたの?』 作 岸田衿子 絵 長野博一 出版社 佼成出版社 価格 ¥1,300+税 しろぶたくんは、とってもお腹が空いているみたい。食べるものを探して歩いていきます。すると、おいしそうなりんごを見つけました。「いただきまーす」しろぶたくんがりんごを食べると・・・あれれ?お腹に赤い丸が見えます。次に食べたのはレモン。今度は、しろぶたくんのお腹に、赤と黄色の丸が見えました。それでもまだ足りないみたい。メロンにぶどうまで食べて、それでももっと何か食べたいと、歩き続けます。そこでしろぶたくんが見つけたものは・・・? * * * * * * * * 絵本の中に出てくるのは、たくさんのぶたたち。はんぷしゃーくん、ちぢれっけのぶたくん、ぶちのぶたくん・・・と、種類もさまざま。そんなみんなは、どんどんカラフルになっていくしろぶたくんに、「きれいになったみたい」、「すてきになったねえ」 と、声を掛けます。 けれど、あるものを食べたせいで (おかげで?) すっかり元通りに。 シンプルな繰り返しで展開されるストーリーも素晴らしいし、ぶたくんたちの豊かな表情も魅力的。食べものや色に興味を持ち始めた小さなお子さまにもおすすめの1冊です。