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かさ 太田大八

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『かさ』 作 太田大八 出版社 文研出版 発行日 1975年2月20日 価格 ¥1,100+税 雨の降り続くなか、赤い傘をさした女の子が、大きな傘を持って歩いています。すれ違う友だちに手を振って、ケーキ屋さんの前を通って、交差点を渡って・・・。女の子は、どんどん駅の方へと進んでいきます。駅で待っていたのは、女の子のお父さん。雨の日の、お迎えの様子を描いた1冊です。 * * * * * * * 文字はなく、絵がそのストーリーを語っています。墨一色の絵に映える女の子の赤い傘がとてもきれいです。雨の中ゆらゆら揺れる影や、雨粒が作り出す水の輪っかなど、雨の日にしか見ることができない特別な景色がそこには広がっています。 帰り道、ケーキ屋さんに立ち寄ったふたり。お父さんのさす大きな傘の中で、両手でその箱を抱える女の子はとっても嬉しそう。しっかりとお父さんの手に握られた赤い傘まで、なんだかいっしょに笑っているようです。

もこもこもこ

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『もこ もこもこ』 作 谷川俊太郎 絵 元永定正 出版社 文研出版 発行日 1977年4月20日 ¥1,300+税 「 しーん 」(紫色をした地面に青い空。これから何が始まるのでしょう。) 「 もこ 」(地面がもこっと盛り上がりました。空は、うっすら明るくなってきました。) 「 もこもこ 」 「 にょき 」(さっきの「もこ」はさらに盛り上がり、隣に何か新しいものがにょきっと生えてきました。) ページをめくるたび、奇想天外で不思議な世界が広がっています。どきどきしたり、驚いたり、おかしかったり、楽しかったり。固くなった大人の心をほどいて、子どもたちには直球勝負で向かってくる。そんな、一風変わった絵本です。 * * * * * * * 扉にタイトルページはなく、表紙を開いたところからお話は始まります。大人は最初の見開き2ページで、この絵本に対して何らかの感情を抱くはず。谷川さんがご自身でもおっしゃっているように、「へんなえほん」と思う方が大半かもしれません。私も初めてこの絵本に出会ったときは、すっかり驚きました。驚いて、わくわくしました。まるで絵本から飛び出してしまいそうなくらいの、うんと自由なものを見つけてしまった!という感じ。そしてなにより、子どもたちが驚いたり笑ったりしながらこの絵本を感じてくれることを知って、とても嬉しかったです。 この絵本は、とうとう100万部を突破しました。この数からも、どれだけ子どもたちに愛されている絵本かということが分かりますよね。 もこもこもこレジャーシート 100万部を記念して、なんと今なら絵本にレジャーシートが付いています(価格は同じです)。ちょっとシュールでインパクトのあるシートですが、もこもこ好きには嬉しいなぁ。みなさんも良かったらどうぞ。 ※数に限りがあるので、お求めの方は事前にご連絡ください。(06-6868-9382)