2014/06/27

かさ 太田大八

『かさ』

作 太田大八
出版社 文研出版
発行日 1975年2月20日
価格 ¥1,100+税

pieni silta

雨の降り続くなか、赤い傘をさした女の子が、大きな傘を持って歩いています。すれ違う友だちに手を振って、ケーキ屋さんの前を通って、交差点を渡って・・・。女の子は、どんどん駅の方へと進んでいきます。駅で待っていたのは、女の子のお父さん。雨の日の、お迎えの様子を描いた1冊です。

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文字はなく、絵がそのストーリーを語っています。墨一色の絵に映える女の子の赤い傘がとてもきれいです。雨の中ゆらゆら揺れる影や、雨粒が作り出す水の輪っかなど、雨の日にしか見ることができない特別な景色がそこには広がっています。
帰り道、ケーキ屋さんに立ち寄ったふたり。お父さんのさす大きな傘の中で、両手でその箱を抱える女の子はとっても嬉しそう。しっかりとお父さんの手に握られた赤い傘まで、なんだかいっしょに笑っているようです。