あおくんときいろちゃん

『あおくんときいろちゃん』

作 レオ・レオーニ
訳 藤田圭雄
出版社 至光社
発行年 1967年
※原書『Little Blue and Little Yellow』
価格 ¥1,200+税


きいろちゃんと遊びたくて、家を飛び出したあおくん。やっと、ばったりきいろちゃんに出会うと、ふたりは嬉しくて、もう嬉しくて嬉しくて。くっついたふたりは、みどりになってしまいました。
ひとつのみどりになったあおくんときいろちゃんが、遊びつかれて家に帰ると、どちらのパパもママも、このみどりの子がうちの子だとは気付いてくれません。
ふたりは悲しくなって、泣きました。すると、大粒の青い涙と黄色い涙がこぼれて・・・。

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この絵本は、レオ・レオ二(日本ではレオーニとレオ二の表記がありますが、ここではレオ二で統一します。)のデビュー作です。
このお話ができたきっかけは、ある日の午後のこと。レオ・レオ二が電車で5歳と3歳の孫をあやしていたとき、ふたりをなんとかして静かにさせようと、たまたま持っていた雑誌をちぎって作ったのが、このお話だといいます。
青と黄色のコントラストと、ちぎり絵のようなシンプルなデザインはすごくかっこいいし、短い言葉ながらしっかりとしたストーリーには、はっとさせられるものがあります。
布張りの装幀もすばらしい!
個人的にはレオ・レオ二の作品の中で、ベストスリーに入るくらい大好きな1冊です。

カバーをめくるとこんな感じ!

※参考図書『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人(美術出版社)』