リコちゃんのおうち

『リコちゃんのおうち』

作 酒井駒子
出版社 偕成社
発行日 1998年10月
価格 ¥1,000

pieni silta

リコちゃんが遊んでいると、お兄ちゃんかいじゅうは「あっちいけ!」と言うし、ママはシカさんを蹴っ飛ばすし・・・リコちゃんはすっかり怒ってしまいました。
そこでママは箱を持ってきて提案します。「ここが リコちゃんの あたらしいおうち」と。ハサミでドアと窓を切り抜き、はぎれを1枚床に敷けば、なんだかおうちらしくなってきました。窓にはカーテンを付けて、お花を飾って、それから・・・。

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お兄ちゃんがかいじゅうみたいに乱暴をしたり、お母さんが家事に追われてうっかり遊びの邪魔をしてしまったり・・・お母さんの方は決して悪気はないのだけれど、そんな光景ってよくありますよね。
でも、怒って「リコだけの おうちに ひっこす!」と言うリコちゃんに、「ここに ひっこしてらっしゃい」と、箱を差し出してくれるお母さん。どんどんおうちができあがっていく様子には、わくわくしてしまいます。
しばらくちょっかいを出していたいたお兄ちゃんでしたが、最後に人形を使っておうちにやってくる登場ぶりにはくすっと笑ってしまいます。
現実と、ファンタジーの世界がちょっぴり入り混じったお話です。