落ち葉
『落ち葉』
文・絵 平山和子
構成・写真 平山英三
出版社 福音館書店
発行日 2005年9月25日
※月刊「たくさんのふしぎ」2001年11月1日発行
価格 ¥1,300+税
長野県北部の黒姫山の近くで、平山さんご夫妻は暮らしています。
冬の初めのある日、平山和子さんが林を散歩していると、わずかに緑色が残っている、一枚の美しい落ち葉に目が留まったといいます。
「どうかして、美しいすがたを残しておけないものだろうか」
そう考え、その落ち葉を大切に持ち帰ると、絵に描くことにしました。
平山和子さんは、そのときから落ち葉に強く心をひかれるようになり、さまざまな落ち葉を描いているのだそうです。
モミジ、イタヤカエデ、オオバヤナギ、サクラ、カツラ・・・。本書に描かれているのは、ご自身が実際に拾い、描かれた落ち葉たち。
ひとことで言えば、「落ち葉の画集」といったところでしょうか。
福音館書店さんのホームページには、
“数百点の絵の中から厳選した紙上「落葉美術館」です。”と書かれています。
というのも、この本で構成と写真を担当された平山英三さんは、奥さんの和子さんが描かれた落ち葉の絵を、秋の落ち葉の季節に1年に1日だけ自宅を開放して展示する「落葉美術館」を主宰されていたそう。(1989~2004年)
その、紙上版というところなのですね。
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冬が近づくと、当店の前の道も、イチョウの落ち葉でいっぱいになります。そのきれいなことといったら!
けれど放っておくと、雨なんかでべっとりしてしまうから、仕方なく毎朝せっせと箒で掃きます。もったいないな、なんて思いながら。
だからと言って、平山和子さんのように美しい絵で残すことはできないけれど、たっぷりと目に焼き付けたいなと思います。
今年も、もうすぐそんな季節がやってきます。