ジャムつきパンとフランシス

『ジャムつきパンとフランシス』

作 ラッセル・ホーバン
絵 リリアン・ホーバン
訳 松岡享子
出版社 好学社
発行年 1972年
※2011年1月に改訂されています。
※原書『BREAD AND JAM FOR FRANCES』1964年発行(アメリカ)
価格 ¥1,200+税


フランシスは、ジャムが大好き。
学校に行くバスを待っている間も、ジャムの歌を楽しそうに歌っています。

家族が朝ごはんにゆでたまごを食べていても、フランシスだけはジャムつきパンばかり食べているし、
お母さんがお弁当にチキンサラダのサンドイッチを持たせても、友だちのジャムつきパンととりかえっこしたって言うし、
おまけに夜ごはんも、やっぱりジャムつきパンだし。

そこで翌朝、お母さんは考えました。
朝ごはんも、お弁当も、それから夜ごはんも、ぜーんぶジャムつきパンにしたのです。

さすがのフランシスも、これには懲りて、小さな声で歌いました。

“ほんとのこと いうと
あたしは ジャムに あきちゃったのよ。”って。

* * * * * * *

確かに、同じものばっかりは飽きちゃうよね。そりゃあそうだ。
夜ごはんの、ミートボールの入ったスパゲッティ、すごくおいしそうだったし、ね。

ジャムつきパンを見て泣き出しちゃうところなんて、たまらなくかわいくって、ぷぷぷ、と笑ってしまいます。

次の日のお母さんが持たせてくれたお弁当は、いろいろなものが入っていて、とっても素敵なお弁当でしたよ。
子どもたちには、おいしいものをたくさん食べて、大きくなってほしいなぁと思います。