エリーちゃんのクリスマス
『エリーちゃんのクリスマス』
作 メアリー・チャルマーズ
訳 おびかゆうこ
デザイン 白石良一、生島もと子
出版社 福音館書店
発行日 2009年10月15日
価格 ¥800+税
※原書『A Christmas Story』1956年(アメリカ)
雪の降るなか、ふたりはそのモミの木を持って帰ってきました。
ココアでひとやすみしたら、さあ、クリスマスの飾り付けです。
うさぎのアリスとねこのヒラリーもいっしょに、みんなで飾り付けをしました。
ところが、てっぺんに飾るお星さまがありません。
そこでエリーちゃんは、お星さまを探しに家を出ました 。
* * * * * * *
表紙を開けば、見返しいっぱいに、おもちゃやクリスマスの飾りが並んでいます。タイトルページからおはなしはもう始まっていて、エリーちゃんと犬のハリーが、モミの木を見つけたところが描かれています。
「こねこのハリー」シリーズもそうですが(この絵本に出てくる犬のハリーと、名前が同じですね)、チャルマーズさんの描く動物たちは、本当にかわいくて、どきどきします。
雪の中帰ってきたら、うさぎのアリスとねこのヒラリーがあったかいココアを用意してくれていた、というのもすてきです。
さて、お星さまを探しに出かけたエリーちゃんですが、女の人に聞いても、カケスに聞いても、ふくろうに聞いても、お星さまは見つかりません。でも、たまたま出くわした(?)赤い服のおじさんが、ちゃんと持っていてくれたんですよ。
ところでこのおじさん、私たちがよく知っているおじさんより、うんときゃしゃです。でもこの姿が、チャルマーズさんの絵本の雰囲気にはよく合っています。
最後のページは、みんなでお星さまのついたツリーを見上げています。後ろ姿なのでその表情は分かりませんが、みんなの満足そうな顔が、目に浮かぶようです。