ゆうぐれ
『ゆうぐれ』
作 ユリ・シュルヴィッツ
訳 さくまゆみこ
出版社 あすなろ書房
発行日 2014年10月30日
価格 ¥1,500+税
※原書『DUSK』2013年(アメリカ)
イヌを連れた男の子と黒ひげのおじいさんは、散歩におでかけ。
水面に沈む夕日。ゆうぐれが近付いてきました。
街の人たちは、忙しそう。
次第に建物の影がだんだん濃くなって、空はますます暗くなりました。
そうして自然の光が消えると、街の明かりが灯りはじめました
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『よあけ』(福音館書店刊)で有名な、シュルヴィッツさんの新刊です。
ナイトキャプみたいな赤い帽子をかぶった男の子と、たれ耳のわんちゃん。『ゆき』(あすなろ書房刊)の男の子とわんちゃんですよね、きっと。
『よあけ』や『ゆき』と比べると、はっきりとした線で、色合いも明るく、にぎやかな印象です。きらきらとイルミネーションが輝いていたり、お店のウィンドウにはサンタさんがいたりと、クリスマスをたっぷり感じることができます。
言葉はとてもシンプル。少しずつ空が暗くなって、影が伸びていくところだとか、街の明かりがぽっと灯るところだとか、シュルヴィッツさんの描く光は、とてもきれいです。
ところで、最初のところに「ポーラに」という表記がありますが、ポーラというのは、シュルヴィッツさんのお孫さんでしょうか。もしご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただけるとうれしいです。