あなたってほんとにしあわせね!

『あなたってほんとにしあわせね!』

作 キャスリーン・アンホールト
訳 星川菜津子
出版社 童話館出版
発行月 1994年6月10日
価格 ¥1,300+税
※原書『AREN’T YOU LUCKY!』1990年発行(イギリス)



赤ちゃんが産まれてからというもの、
みんなが私にこう言いました。

「あなたって ほんとに しあわせね!」って。

でも、ときどき私は、
全然幸せだと思わないときもありました。

赤ちゃんがいることに慣れるのに、
随分時間がかかりました。
ときには、私が赤ちゃんになりたいときだってありました。

そんなある日のこと、
疲れてしまったお母さんが
「あかちゃんに ごはんを たべさせて くれる
おおきな おんなのこが いたら いいのにな。」
と、つぶやきました  

* * * * * * *

お母さんのお腹の中に赤ちゃんがいると分かってから、お母さんの体は、すこしずつ変化していきました。そうして赤ちゃんが生まれると、“私”の生活は、それまでとは変わっていきました。そんな“私”の、心の変化を描いた絵本です。

お母さんがのお腹が、少しずつ大きくなっていく様子を、季節の移り変わりとともに、見開きで描かれたページがあります。(4月~12月まで・・・つまり、4月に赤ちゃんがいることが分かって、12月に出産したのかな?)
命がはぐくまれていることがよく分かって、個人的には大好きなシーンです。

最後は、読んでいる私たちもにっこりしてしまうような、うれしいセリフで締めくくられています。
きょうだいっていいな、そう思える1冊です。