しっぽ

『しっぽ』

作 長新太
装丁 タカハシデザイン室
出版社 のら書店
発行年月日 2015年6月15日
価格 ¥1,000+税


“ぽさ ぽさ 
ぽさ ぽさ”
小さなしっぽが見えました。

ページをめくって現れたのは・・・

“ぼく りすです”

大きくて、ぱさぱさしているしっぽ、
長くて、にょろにょろのしっぽ、
まあるくて、ころころしたしっぽ・・・

いろんなしっぽが、ゆれています。
ページをめくると現れる動物たち。

次は誰かな。
ページをめくる手が、うれしくなる絵本です。

* * * * * * *

もともと、文化出版局さんから出版されていたこの絵本。このたび、のら書店さんより、同シリーズの『ぼうし』といっしょに復刊されました。

いやあ、うれしい!

この絵本、大好きなんです。絵もすごくかわいいし、言葉はシンプルで心地よくて。何度でも、何度でも読みたくなってしまう。そんな絵本です。

以前は、文化出版局さんの、「どうぶつあれあれえほん」というシリーズの第1集だったもの。作家さんごとに各2冊ずつ、第5集まであるシリーズで、ラインアップはこんなかんじです。
※第2集、4集、5集は今も販売されています。(2015年6月12日現在)

第1集 長新太さん『しっぽ』『ぼうし』
第2集 多田ヒロシさん『だれかしら』『なにかしら』
第3集 石川重遠さん『だれのぼーる』『かくれんぼ』
第4集 五味太郎さん『かくしたのだあれ』『たべたのだあれ』
第5集 なかえよしおさん(文)、上野紀子さん(絵)『ぎったんばっこん』『くるりんこん』

小さめのサイズで、シンプルな文章。どれも、それぞれのたのしさがあって、愛着がわくシリーズです。

この、第1集の『しっぽ』と『ぼうし』が、「どうぶつあかちゃんえほん」シリーズとして生まれ変わったわけです。新装されて、カバーが付いたり、タイトルの字体が変わったりしています。以前の雰囲気も好きでしたが、今の子どもたちには、こちらの方が親しみやすいのかな。扉と奥付のところも、かわいいです。ずっと、復刊されたらいいのにな・・・と思っていたので、すごくうれしいです。