あしにょきにょきにょき

『あしにょきにょきにょき』

作・絵 深見春夫
出版社 岩崎書店
発行年 2015年8月31日
価格 ¥1,300+税


ポコおじさんの庭に、
空から大きな豆が落ちてきました。

さっそくその豆を煮て食べた、ポコおじさん。
するとどうしたことでしょう。
左足が、にょきにょきと伸びはじめました。

伸びた足は、家を飛び出し、町へ行き、
向こうからやってきた別の足とぶつかりました。

両方の足は、おしくらをはじめて・・・。

* * * * * * *

昨日ご紹介した『あしにょきにょき』の続編です。

町には大きな塔も建ち、前作と比べると、その町並みはすっかり近代的になりました。登場するおじさんの名前は、同じ“ポコおじさん”ですが、ぐんとかわいらしい雰囲気に。町並みもすっかり変わってしまって、もしかすると違うおじさんなのかな?もしかすると“ポコ”は苗字で、その子どもだったりして・・・なんて、いろいろな想像を巡らせてしまいました。と言っても、ズボンはやっぱり同じ、青と白の縞もよう。うーん、やっぱり同一人物?

それはさておき、今回は足が伸びるだけにとどまらず、さらに奇想天外な展開が待ち構えていました。“べつのあし”の、登場です。表紙からもお分かりいただけるように、穴の開いたみどり色の靴下が、なんだか悪そうな雰囲気を醸し出しています。(そう見えるのは、わたしだけ・・・?)

いろいろヘンテコで不思議だらけだし、なんだかもうツッコミどころ満載です。それでもやっぱりたのしくて、わくわくしてしまいます。

35年ぶりに帰ってきた、おかしな足のおはなしです。