とりになったきょうりゅうのはなし
『とりになったきょうりゅうのはなし』
作 大島英太郎
出版社 福音館書店
発行年月日 2013年8月10日
※月刊「かがくのとも」2005年1月号
価格 ¥900+税
恐竜には、植物を食べるものや、
他の恐竜の肉を食べるもの、
いろいろな種類のものがいました。
大きな恐竜もいれば、小さな恐竜もいて、
長い年月を経て飛べるようになった恐竜もいました。
ところがあるとき、
地球の様子が大きく変わり、
大きな恐竜はほとんど死に絶えてしまいました。
それでも生き残ったのが、
つばさを持ち飛ぶことのできた、小さな恐竜の子孫でした
* * * * * * *
昨日ご紹介した『せいめいのれきし 改訂版』(岩波書店刊)の中で、改訂された内容のひとつに、恐竜についてのはなしがあります。絶滅されたと思われていた、恐竜。その一部が、今でも姿を変えて生きている・・・。改訂版では、そんな新しい仮説に基づき、内容が書き改められています。
この『とりになったきょうりゅうのはなし』の出版にあたっては、『せいめいのれきし 改訂版』を監修された真鍋真さんが、学術的なアドバイスをされたそう。巻末には、そんな真鍋さんの、ティラノサウルスについてのおはなしが収録されています。
本書では、たとえば人と恐竜の大きさの比較があったり、恐竜がどのような過程を経て鳥になったのか、どうして現在の大きさに進化を経たのかなどが、分かりやすく説明されていたりします。
・・・と、頭では理解できるのだけれど。
図鑑を開いても、化石を見ても、遥か昔の、まるでおとぎばなしみたいな存在の“恐竜”だから、その子孫の子孫の、ずーっと子孫が、今もわたしたちの近くで生きているなんて、やっぱりふしぎです。すごいこと、ですよね。
それから、裏表紙に描かれている恐竜の姿も、昔の仮説と異なり明らかになった恐竜の姿です。たくさんの発見がある、壮大な1冊です。