しりたがりやのこぶたくん

『しりたがりやのこぶたくん』

作 ジーン・バン・ルーワン
絵 アーノルド・ローベル
訳 三木卓
出版社 童話館出版
発行年月日 1995年11月10日
価格 ¥1,300円+税


先日ご紹介した『こぶたくん』同様に、
こぶたくんの一家にまつわる、
5つのおはなしが収録されています。

父さんと、母さんと、妹のアマンダと、
4人で暮らしているこぶたくん。

父さんは、いつもおだやかで、
こぶたくんのたくさんの疑問にも、
やさしく答えてくれます。

ある日は、はたけで野菜の作り方を教えてくれたり、
ある雪の日には、あついココアを入れてくれたり。

母さんはと言えば、
いつも、子どもたちのことをよく見ています。

家事や育児をすこし休憩したって、
絶妙なタイミングで、その日常に戻ってきます。

おおらかで、ゆとりがあって、
とってもすてきなお母さん。

そんなお父さんとお母さんと、
それから、やさしいおばあちゃんもいて、
こぶたくんとアマンダは、のびのびと育っています。



くすっと笑ってしまう場面もあったりして、
子どもたちが読んでおもしろいのはもちろんですが、
わたしたち大人が読んでも、
こんなお父さんやお母さんになりたいな、とか。
こんな風に、たまには息抜きしたっていいんだな、とか・・・。

いろいろなことを、気付かせてくれるシリーズです。



※収録されているおはなし・・・「かぼちゃ」、「ひとりでいたいの」、「ききたいこと」、「かあさんの休日」、「おやすみのじかん」
※簡単な漢字が使われていますが、ルビがふってあります。