かぼちゃスープ

『かぼちゃスープ』

作 ヘレン・クーパー
訳 せなあいこ
出版社 アスラン書房
発行年月日 2002年4月30日
※原題『PUMPKIN SOUP』1998年(イギリス)
価格 ¥1,600+税


森の中の白い家に、
ねことりすとあひるが、仲よく暮らしていました。

3匹の暮らしでは、
楽器を弾くにも、スープを作るにも、
それぞれ役目が決まっていました。

ところが、ある日のこと。
スープをかきまぜるのはりすの役目なのに、
あひるが、りすのスプーンを取ろうとして・・・。

* * * * * * * 

ピンと伸びる、ねこのひげ。ふさふさとした、りすのしっぽ。ほわんとした、あひるのおしり・・・。どこを見ても、そのさわり心地が感じられるような、繊細な絵です。おはなしには直接関係ないけれど、小さな虫が2匹、ずっと登場していたり、椅子の背もたれに、それぞれの動物のかたちの型抜きがしてあったり、目をこらしてみると、たくさんの発見があります。

さて、珍しくけんかをしてしまった3匹。もちろん、仲がいいのが1番ですが、けんかをしたからこと学ぶこともありますよね。相手の気持ちに歩みよることを知ったり、相手のことがどれだけ大切か気が付いたり・・・。

それにしても、3匹が作るかぼちゃスープは、ほんとうにおいしそう。絵本を見ていると、どこからともなく、いいにおいが漂ってきそうです。