2015/11/25

ちいさいひこうき

『ちいさいひこうき』

文・絵 ロイス・レンスキー
訳 わたなべしげお
出版社 福音館書店
発行年月日 2005年2月20日
※原題『THE LITTLE AIRPLANE』1938年発行
価格 ¥1,000+税


パイロットのスモールさんは、小さい飛行機を持っています。

スモールさんと、整備士のおじさんは、格納庫から飛行機を出すと、エンジンを注意深く点検します。タンクにガソリンをいっぱい入れたら、準備完了です。

操縦席に乗り込んだスモールさんは、安全ベルトをしめて、エンジンをかけます。風の向きを確かめて、とうとう飛び立ちました  

* * * * * * *

この『ちいさいひこうき』を含む、スモールさんの6つのおはなしが、2005年にカラー版として刊行されました。

以前は、『ちいさいしょうぼうじどうしゃ』や『ちいさいきかんしゃ』とともに、2色版として刊行されていましたが、後になってカラー版が登場しています。福音館書店さんのホームページにも、“アメリカで最初に出版された70年前(1930年代)は、全ページフルカラーの絵本を作るのには、いろいろな面でむずかしいことがあったでしょう”と、担当編集者さんは語られています。

個人的には、2色刷りの素朴さや、あたたかみが、当時のアメリカを映しているようで好きです。けれど、カラー版ならではの良さもあって、比べてみるとおもしろいです。たとえば、旧版では無色だった飛行機が、カラー版では真っ赤な飛行機になっていて、なんだか楽しげです。また、オレンジがベースだった旧版と比べると、水色に色付けされた空からは、さわやかな風を感じるようです。でも、旧版のオレンジだって、夕日のようできれいだなあとも思います。(良ければ図書館などで、見比べてみてくださいね。)

時代の流れとともに、絵本の内容の一部が変更されたり、色合いが変わったり、装丁が変わったりすることがあります。最近では、『せいめいのれきし』もそうでした。
いずれにせよ、良い絵本が、子どもたちにとって1番良い姿で、長く愛されていけばいいなと思います。

※関連書籍・・・『スモールさんはおとうさん』(童話館出版刊)