ぐるんぱのようちえん

『ぐるんぱのようちえん』

文 西内ミナミ
絵 堀内誠一
出版社 福音館書店
発行年月日 1966年12月15日
※月刊「こどものとも」1965年5月1日発行
価格 ¥800+税


ぐるんぱは、とっても大きなぞう。
はたらきに出たものの、ビスケット屋でも、靴屋でも、ピアノ工場でも、作るものが大きすぎて、「もう けっこう」と言われてしまいます。どこへ行っても、なかなかうまくいきません。

ところが、ひょんなことから、ぐるんぱは、大きく作りすぎたビスケットや、靴や、ピアノを使い、子どもたちのために幼稚園を開くことになって・・・。

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先日、ブログでもお知らせしましたが、当店は、来月から月に2日間のみの営業となります。年内の営業は、本日が最終日でした。

ピエニシルタをオープンしてからこれまで、営業日は、毎日1冊の本をブログにてご紹介してきました。どれも、わたしが大好きな本たち。わたしの書くブログが、だれかにとって、その本を手に取るきっかけになったら  。そう思ってはじめたブログです。けれど、いざ書こうと本を開いてみると、その本のこと、作者のこと、その時代の背景のこと・・・知らなかったことが、たくさん見えてきました。だれかにとって、と思ってはじめたブログが、結局は自分にとって、その本と向かい合う大切な機会になっていたのだと、今はしみじみ思います。

来年以降、これまでのように更新することは難しくなりますが、この3年間にご紹介しきれなかった本や、新しく出た本や雑誌で、わたしがみなさんにおすすめしたいものを、少しずつご紹介していければと思っています。

本日は、その節目として、私が1番大好きな絵本、『ぐるんぱのようちえん』を選びました。
おなじみの絵本ですが、幼いころの記憶で、わたしが1番心に残っている絵本です。

幼いころは、ぐるんぱが開いた幼稚園が本当に楽しそうで、いつもわくわくしながら夢をふくらませていました。この絵本は祖父母の家にあって、遊びに行くたび、祖母によんでよんでとせがんでいたことを覚えています。そして今でも、祖母と過ごした幼いころの時間を、いつでも思い返すことができます。
祖母はもう、この絵本のことは覚えていないけれど、わたしの心のなかで、その記憶はずっと、あたたかなままです。

大好きなおはなしと、大好きな大人、そして、自分。そんな三角の間にあるものは、かけがえのない、大切な時間です。

この3年間、すこしでも、そんな時間を作るお手伝いができたかな。
これからも、子どもと絵本を、絵本を通して子どもと大人をつなぐ、そんな橋渡しができたらと思っています。

3年間、本当にありがとうございました。
そして、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

日ごとに寒さの増す毎日ですが、どうぞみなさま、お体にはお気をつけてお過ごしください。またお会いできることを、楽しみにお待ちしております。



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