どんぐりしいちゃん

『どんぐりしいちゃん』

作 かとうまふみ
出版社 教育画劇
発行日 2005年9月1日
価格 ¥1,000+税


大きなどんぐりの木の下に、小さなどんぐり村がありました。
しいちゃんは元気などんぐりの女の子で、踊りが大好き。
そんなしいちゃんがお友だちと踊っていると、「ごっとーん」 と、木の上から何か落ちてきました。

それは、カラスのカースケさんが集めているどんぐりの帽子でした。
「あたしも もっと すてきな ぼうしが ほしいなぁ」
カースケさんが帰ったあとも、帽子のことで頭がいっぱい。

そこでしいちゃんは、カースケさんに頼んで、
帽子を取り替えっこしてもらうことになりましたが・・・?

* * * * * * *

人のものやまわりのものが、時に、自分のものより良く見えることがあるけれど、
離れて見てみると、ふと、自分の近くにあるものの良さに気が付いたりします。

人だってそうですよね。
少し離れてみると、今まで気が付かなかったその人の魅力に気付いたり、大切さに気付いたり。

カースケさんの集めている帽子はどれもとっても素敵だったけれど、
しいちゃんの帽子は、しいちゃんにぴったりで、とっても似合っています。

「あたしの ぼうしが いちばん すてき!」
そう気が付いたしいちゃんも、とっても素敵です。

どんな子どもたちも、しいちゃんのように、
自分の素敵なところにたくさん気がついてくれたらいいな、と思います。