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おやすみなさいコッコさん

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『おやすみなさいコッコさん』 作・絵 片山健 出版社 福音館書店 発行年 1988年1月30日 ※月刊「こどものとも年少版」1982年9月1日発行 価格 ¥800+税

コッコさんのおみせ

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『コッコさんのおみせ』 作・絵 片山健 出版社 福音館書店 発行日 1995年1月20日 ※月刊「こどものとも年少版」1988年12月1日発行 価格 ¥800+税

コッコさんとあめふり

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『コッコさんとあめふり』 作 片山健 出版社 福音館書店 発行日 2003年5月15日 ※月刊「こどものとも年少版」1991年9月1日発行 価格 ¥800+税 雨が続き、コッコさんはてるてるぼうずを作りました。「てるてるぼうず てるてるぼうず あした てんきに してください。」けれど次の朝になっても、まだ雨は降っていました。今度はコッコさん、てるてるぼうずの中に手紙を入れてお願いしました。「てるてるぼうず てるてるぼうず あした てんきに してください。」けれどもやっぱり、次の日も雨降りでした。そこでコッコさんは考えます。こんどは、と考えます――。 * * * * * * * 雨の日は、雨粒の音が、いつもは聞こえてくるはずの音や声をかき消して、雨が降り続く音だけがいっそう大きく響きます。昼間でも、なんだかひやっとした感じがしたり、薄暗い灰色の空をひとりで眺めていると、なんとなく沈んだ気持ちになったり・・・。けれど片山健さんは、そんな雨の日をやわらかなタッチと澄んだ色彩でみずみずしく描かれています。 良いお天気になるようにと、一生懸命願っていたコッコさん。小さな女の子のその奮闘ぶりは本当に愛らしくて、描かれている細やかな絵にもわくわくさせられます。そんなコッコさんが、あるときふと、てるてるぼうずは疲れているんだと思いました。さて、コッコさんはどうしたでしょう。そこには、心あたたまる展開が待っています。 関連書籍 『おやすみなさいコッコさん』 『だーれもいないだーれもいない』 『 コッコさんのともだち 』 『コッコさんのおみせ』 『コッコさんのかかし』 ※『コッコさんとあめふり』は、「コッコさん」シリーズの6作目です。こどものとも年少版で発行された『だーれもいないだーれもいない』のみ単行本化しておらず、現在品切れです。

コッコさんのともだち

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『コッコさんのともだち』 作 片山健 出版社 福音館書店 発行日 1991年4月10日 ※月刊「こどものとも年少版」1984年9月1日発行 価格 ¥800+税 保育園で、ひとりぼっちのコッコさん。なかなかみんなと遊べなくて、部屋でも庭でも、いつもひとりすみっこにいます。ある日先生が、「ふたりずつ手を繋ぎましょ」と言いました。困ったコッコさんでしたが、見るとコッコさんと同じように、誰とも手を繋げずにもじもじしている女の子がいました。 引っ込み思案な女の子が、自分と同じような思いをしていた子を見つけて、みんなの輪にも少しずつ打ち解けていく様子を描いた絵本です。 * * * * * * * コッコさんのまわりには、コッコさんなんてまるで見えていないかのように、遊びに夢中になったり、楽しそうに笑っている子どもたちの様子が描かれています。でも、子どもたちの世界って本当にそうですよね。けっして見て見ぬふりをしているとかいじわるをしているとか、そういう訳ではなくて、単純に自分の世界に夢中になっている、なんてことはよくあります。だからコッコさんのような子は、どうやってその輪の中に入れば良いのか分からなかったり、友だちが遊ぶ様子を、ただただ遠くからじっと見ていたりして。 この絵本では、そんな子どもの心情に寄り添って、ゆっくり、ゆっくりと、その心がほどけていく様子が描かれています。 新しい環境でスタートする子どもたちだけでなく、子どもたちのことを心配しているお母さんやお父さんも思わずほっと安心できるような、素朴であたたかい1冊です。