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ライオンとねずみ

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イソップものがたり 『ライオンとねずみ』 作 ジェリー・ピンク二ー 訳 さくまゆみこ 出版社 光村教育図書 発行日 2010年5月30日 価格 ¥1,500+税 ※原書『THE LION AND THE MOUSE』2009年(アメリカ) ※2010年コルデコット賞受賞 ライオンの背中だと気が付かずに、 うっかりその背中を駆けのぼってしまった、1匹のねずみ。 昼寝を邪魔されたライオンは、 大きな手で、そのねずみを捕まえました。 けれどねずみは、命乞いをして、 ライオンに見逃がしてもらうことができました。 (どうやら、恩返しを約束したようです。) ところが、そのあとのこと。 運悪くライオンは、人間の罠に捕まってしまいました。 ねずみは恩を返すため、罠の縄を必死で噛み切っていきました    。 * * * * * * *

アイランド

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『アイランド』 作 ロナルド・トルマン、マライヤ・トルマン 出版社 西村書店 発行日 2012年11月10日 価格 ¥1,600+税 鳥が羽ばたく青い空に、澄んだ青い海が広がっています。まっすぐにのびた水平線が、とても綺麗です。 シロクマは旅に出ました。途中、海の中で暮らすたくさんの生きものや、不思議な島で暮らす鳥たちにも出会いました。それでもシロクマは、先へ、先へと進んでいきます――。 * * * * * * * 『 ツリーハウス 』に続く第2弾ですが、前作に出てきた茶色い毛並みのクマは出てきません。1匹のシロクマが旅をするお話で、本作もまたトルマン父娘による文字のない絵本です。 はじまりから中盤を過ぎるあたりまでは、まるでミュージカルでも見ているようで(それはもう、どこからともなく音楽が聴こえてきそうな感じがして!)、次はどんな景色が広がるのだろうと胸が弾みます。 そして終わりにかけては、しっとりとした世界が広がります。最後の見開きは特に感じるものがあって、シロクマの心の内を考えてしまいます。 本書のそでのところには“とびっきりの素敵な島をみつけるために、海に浮かぶ島々をめぐる旅に出る。”と書いてありますが、個人的には、もっと自由な読み方をして楽しんでいただきたいなと思う1冊です。 読んだ人の数だけ、ストーリーができあがる。文字のない絵本の魅力は、そんなところにもあるように思うからです。

かげ

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『かげ』 作 スージー・リー 出版社 講談社 発売日 2010年8月20日 価格 ¥1,400+税 暗闇の中「パチッ!」と電気をつけて、女の子は影遊びをします。でも、あれれ?開いた手と手で鳥の影絵をしたら、影の中の鳥が空へと羽ばたいた! 絵本を縦に開くと、のど(本を開いたとき、真ん中にできる線)を境にして、下のページは上のページの影が映っているように描かれています。ところが不思議なことに、影は実物の世界を越え、自由に動いたり、形を変えたりしながら、どんどんその世界をふくらませていきます。 * * * * * * * シンガポール在住の韓国人作家スージー・リーによる、“WAVE(日本語版『 なみ 』)”に続く作品。サイズは『なみ』と同じですが、横開きの『なみ』に対し、こちらは縦開き。同じく、文字のない絵本で(正確には、電気をつける音・消す音の「パチッ!」と、最後に女の子を呼ぶ「ごはんですよー!」の声だけ)、使われている色も黒と黄色の2色のみ。 舞台は、お家の倉庫かなにかでしょうか。掃除機や脚立などが乱雑に置かれています。そこで不思議な世界を見せてくれるのは、おかっぱ頭の小さな女の子。躍動感たっぷりで、まるで彼女主演のミュージカルでも見ているみたい。 ところでこの絵本、日のあたる明るい場所で読んでいて気が付いたのですが、光が当たると綺麗な影が浮かび上がるページがあります。これには驚きました。 気になる方は、ぜひ店頭でお声かけくださいね。

なみ

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『なみ』 作 スージー・リー 出版社 講談社 発行月 2009年7月 価格 ¥1,400+税 日傘をさしたお母さんと女の子が、海辺にやってきました。本書では、のど (本を開いたとき、真ん中にできる線) を境に、左ページには女の子、右ページには波が描かれています。波はのどを境に、女の子の方へはやってきません。それを良いことに、女の子は波に近付いたり、まるで波をからかうような素振りをします。けれど途中から、女の子は恐る恐るその境をまたいで、そっと波の方へ・・・ しぶきをあげて楽しんだり、波から逃げてあっかんべーをしてみたり、女の子と波は、まるで友だち同士みたいです。いっしょになって楽しむ5羽のカモメたちも、なんだか愛らしい。 ところが最後には大きな波が覆いかぶさるように迫ってきます。その迫力といったら!かもめもびっくりです。びしょ濡れになってしまった女の子でしたが、波が引いた砂浜をよーく見ると、嬉しい贈りものがありました。 最後はお母さんが迎えにきて、女の子は海に手を振って帰ります。 本書は文字のない絵本です。使われている色も、青と黒の2色だけ。それなのに、波のざわめきや、女の子の笑い声、カモメの羽ばたく音、それから潮のにおいや、ひんやりとした海の冷たさまでもが感じられるよう。 言葉はなくともしっかりと物語があって、とても心地の良い絵本です。 ※2008年、ニューヨーク・タイムズ紙のBest Illustrated Children's booksに選ばれました。

ツリーハウス

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『ツリーハウス』 作 ロナルド・トルマン、マライヤ・トルマン 出版社 西村書店 発行日 2012年6月26日 価格 ¥1,600+税 ツリーハウスで暮らし始めた2匹のクマ。そこへ、フラミンゴやカバ、クジャクなど、たくさんの動物たちが次々とやってきます。2匹のクマは、友だちのようにも見えるし、寄り添う姿を見ているとまるで恋人や夫婦のようにも見えます。 世界各国で出版されている、文字のない絵本です。 * * * * * * * 文字はなく、絵はエッチング部分を父のロナルドが、イラストを娘のマライヤが描いた絵本です。 イタリアではボローニャ国際児童図書賞を、オランダでは金の絵筆賞、ドイツではトロイスドルフ絵本賞など、各国でさまざまな賞を受賞しました。 “文字がないにもかかわらず、「読める」絵本である。” 絵本の帯に書いてあるその言葉通り、絵から伝わるストーリーがあります。どうぞ手に取って、あなたの感じるままに読んでみてください。 できるだけ静かなところで、できれば誰にも邪魔されないようにして、1ページ1ページを大切に味わいたい。そんな絵本です。 関連作『アイランド』