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あかちゃんのゆりかご

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『あかちゃんのゆりかご』 作 レベッカ・ボンド 訳 さくまゆみこ 装丁 渋川育由 出版社 偕成社 発行月 2002年1月 価格 ¥1,400+税 ※原書『Just Like a Baby』1999年発行(アメリカ)

なつのゆきだるま

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『なつのゆきだるま』 作 G・ジオン 絵 M.B.グレアム 訳 ふしみみさを 出版社 岩波の子どもの本 発行日 2003年10月21日 ※原書『THE SUMMER SNOWMAN』1955年発行(アメリカ) 価格 ¥840+税 冬の最後の雪の日に、ヘンリーとお兄さんのピートは小さな小さな雪だるまを作りました。その晩二人は、部屋の窓から月明かりをあびた雪だるまを見ました。ヘンリーは、お月さまが雪だるまを溶かしてしまわないかと、不安で眠れません。けれどピートは“ばかいうなよ。”と、ヘンリーのことを相手にもせず、眠ってしまいました。そこでヘンリーは夜の庭に出ると、雪だるまをこっそり冷蔵庫に隠しました。(もちろん、あとでちゃんと冷凍庫に移しましたよ。) 朝起きて、ピートはびっくり!雪だるまの姿が見当たりません。夏になっても、ピートはまだ雪だるまのことを忘れられずにいました。 その夏、ヘンリーは冷凍庫で眠っている雪だるまで、ある良いことを思い付きました――。 * * * * * * * 絵本『どろんこハリー』を手掛けるお二人による絵本です。 「なつのゆきだるま」なんて、まるで今流行りのあの映画に出てくるキャラクターみたいですね(伝わるかな?笑)。 雪だるまを作ったことがある子どもならだれでも、きっと一度くらい、この雪だるまが溶けずに残ってくれたら・・・と夢見たことがあるのではないでしょうか。私も子どものころは、雪だるまを作るたびに、家に持って帰りたいな、とか、明日になっても残っていますように、とか、そんなことを思っていました。 雪を見慣れていないからこそ、なのかな。 当たり前のようにしんしんと雪が降り積もる地域では、どうなんだろう。 子どもたちならわくわくするような、大人なら懐かしい気持ちを思い出すようなお話です。

まほうの夏

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『まほうの夏』 作 藤原一枝 画 はたこうしろう 出版社 岩崎書店 発行日 2002年5月10日 価格 ¥1,300+税 夏休み。お父さんとお母さんは仕事です。 “きょうも、学校のプールとゲームと麦茶。それとポテトチップス。 あーあ、なにかおもしろいことないかな……。” そんなある日のこと、田舎のおじさんから遊びに来ないかと誘われ、二人の兄弟はさっそくお母さんの田舎へと向かいました――。 * * * * * * * 都会に住む子どもたちが、突然田舎に行くと、こうなんだろうなぁ。 田舎の子たちと比べたら足だって遅いし、木登りだって、虫取りだって、うまくいかない。でも、幼い子どもたちだからこそ、毎日その環境で過ごしているうち、日に日にその環境に馴染んでいきます。 私は母方の祖父母も父方の祖父母も近くに住んでいるので、思い浮かぶ田舎がありません。だから、この絵本に出てくる兄弟がとてもうらやましく感じました。 夏休みはまだ始まったばかり。 子どもたちには、この兄弟のように、この夏をめいっぱい楽しんでほしいなと思います。