『まほうの夏』 作 藤原一枝 画 はたこうしろう 出版社 岩崎書店 発行日 2002年5月10日 価格 ¥1,300+税 夏休み。お父さんとお母さんは仕事です。 “きょうも、学校のプールとゲームと麦茶。それとポテトチップス。 あーあ、なにかおもしろいことないかな……。” そんなある日のこと、田舎のおじさんから遊びに来ないかと誘われ、二人の兄弟はさっそくお母さんの田舎へと向かいました――。 * * * * * * * 都会に住む子どもたちが、突然田舎に行くと、こうなんだろうなぁ。 田舎の子たちと比べたら足だって遅いし、木登りだって、虫取りだって、うまくいかない。でも、幼い子どもたちだからこそ、毎日その環境で過ごしているうち、日に日にその環境に馴染んでいきます。 私は母方の祖父母も父方の祖父母も近くに住んでいるので、思い浮かぶ田舎がありません。だから、この絵本に出てくる兄弟がとてもうらやましく感じました。 夏休みはまだ始まったばかり。 子どもたちには、この兄弟のように、この夏をめいっぱい楽しんでほしいなと思います。