ぽんちんぱん

『ぽんちんぱん(0.1.2.えほん)』
作 柿木原政広
出版社 福音館書店
発行日 2014年4月5日発行
※月刊「こどものとも0.1.2.」2010年11月1日発行
価格 ¥700+税
「ぱんぱん しょくぱん ぽんちんぱん」うきうきするようなリズムとともに現れたのは、おいしそうな食パン1枚。ページをめくると・・・「ちぎちぎ ぱっぱで ぽんちんぱん」小さな目がふたつ、おおきな口がひとつ。食パンをちぎると穴があいて、お顔になりました。お次はロールパン、ドーナツにフランスパンも。何度も口ずさみたくなる、楽しい写真絵本です。

* * * * * * *
「こどものとも0.1.2.」シリーズの201011月号として発売された月刊絵本が、このたび単行本化しました。棒読みで読んでもパンのユニークな表情には思わずくすっとしてしまいそうだし、歌うように読んでもきっと楽しいだろうし・・・と、どんな風に子どもたちに届けようかとわくわくするします。
作者は、音符のデザインが楽しげなイオンの「singing AEON」をはじめ、富士山をモチーフにした静岡市美術館のロゴマークなど、さまざまなデザインを手掛けられている柿木原政広さん。福音館書店さんの月刊絵本では、『とまとさんのあかいふく(こどものとも0.1.2. 20088月号)』のアートディレクションや『ひともじえほん(こどものとも201111月号)』の構成など。本書もまた余計なものを除いたシンプルなデザインで分かりやすく、赤ちゃんから楽しめる絵本に仕上がっています。
それにしても・・・しょくぱんやあんぱんは「ぽんちん“ぱん”」なのに、ロールパンやフランスパンは「ぽんちん“パン”」と表記されています。外国のものだから?「ぽんちんぱん」の「ぽ」に丸がついているのも、ついつい「ぽん!」と読んで、楽しくなってしまう。どちらも私の勝手な解釈ですが(笑)、そんなしかけも素敵な1冊です。