『ナマケモノのいる森で』『オセアノ号、海へ!』再入荷

『ナマケモノのいる森で』と『オセアノ号、海へ!』が再入荷しました。

pieni silta

『ナマケモノのいる森で』(写真・下)
しかけ アヌック・ボワロベールとルイ・リゴー
文 ソフィー・ストラディ
訳 松田素子
出版社 アノニマ・スタジオ
価格 ¥2,200+税


『オセアノ号、海へ!』(写真・上)
作 アヌック・ボワロベールとルイ・リゴー
訳 松田素子
出版社 アノニマ・スタジオ 
価格 ¥2,200+税

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つい最近まで(おそらくこの2冊が出版されるまで)私自身は、しかけ絵本というと大人がアートとして楽しむもの、はたまた豪華な仕掛けで子どもを驚かせるもの、というイメージがありました。そうして子どもたちなら、どうしても触りたくなってしまうしかけ絵本。繊細なため、気が付けばどこかが破れたり無残な姿になっていたりすることもしばしば・・・。私がしかけ絵本をなんとなく敬遠していた訳は、そんな姿になってしまった絵本を見るのはつらいし、お話を楽しむならむしろ平面の方が自由に想像できるのではないかと、平面を立体にする意味が、単に子どもたちを「驚かせる」という意味以外見当たらなかったからかもしれません。
けれど、先に出た『ナマケモノのいる森で』を初めて手に取ったとき、その見方が少し変わりました。恥ずかしながら、こんな風に立体だからこそ伝えられることもあるのだと、初めてそう感じたからです。続いて出版された『オセアノ号、海へ!』もまた、みずみずしい色彩や、ストーリーと仕掛けの絶妙なバランスに驚かされました。平面ではなく上下に分かれた仕掛けだからこそ、上を見て、下を見て、繰り返しその変化や新しい発見を楽しむことができる工夫にもわくわくしました。
しかけ絵本ですので、もちろん丁寧に扱ってもらわなければならないことには変わりありませんが、子どもたちに自信をもって届けていきたいしかけ絵本です。

何はともあれ、そんな風にしかけ絵本を私が純粋に楽しめたのはこの2冊のおかげで、だからこそ大好きな作品です。店頭にはどちらもサンプルの絵本がございます。どうぞ、まずは手に取ってご覧いただければ嬉しいです。

『オセアノ号、海へ!』については以前ブログにてご紹介しました。こちらからどうぞ。