母の友 2014年8月号

『母の友』

出版社 福音館書店
発行日 2014年8月1日
価格 ¥505+税


今月号の一つ目の特集は、“絵本?おもちゃ?しかけ絵本の世界”。
「しかけ絵本」とひとことで言っても、立体的になったり動いたりといったしかけ自体を楽しむものもあれば、もととなるストーリーがあってそれを立体で表現したものなど、本当にさまざまなものがあります。
それでは、通常の絵本としかけ絵本との違いはなんでしょう。幼児にとって、しかけ絵本がもたらす効果とは?本書では実際のしかけ絵本を紹介しながら、その世界について探っていきます。

私が特に読み入ってしまったのは、『ごぶごぶごぼごぼ』をはじめ、視覚や触覚を刺激する本を多く手掛ける駒形克己さんのインタビューです。
特に、“紙の本にしかできないこと”というお話は共感するところも多く、子どもに「しかけ絵本」を与えることについてなんらかの疑問が浮かんでいる方がいらっしゃったら、どこかすっと落ちるところがあるのではないかと思います。私も気付かされるところがあって、とても良かったです。

二つ目の特集“いま、日本にある危機”では、精神科医の斎藤環さんと、ジャーナリスト堤未果さんによるインタビューが掲載されています。斎藤さんの、“「考えること」を止めてはいけません。”と言う言葉が響きました。どちらのインタビューも興味深かったです。

来月号の特集は、“お年寄りと読む絵本”と“読者手記 あのとき、母として”。次号も楽しみです。